2019年の中学受験も終わりましたが、早くも新6年生、新5年生を対象に、来年度、再来年度に向けた中学受験がスタートします。大手進学塾では、2月下旬から3月にかけて2019年の「中学入試分析会」が開催されます。
各塾がそれぞれ特色を出して行う分析会。どのようなものなのか、徹底解説いたします!
CONTENTS:
1.中学入試分析会とは
2.入試問題の分析とはどういうもの?
①合否分岐問題
②マスト問題
③超難問
3.参加する際の5つのポイント
◆複数の塾の「分析会」に参加する
◆筆記用具持参
◆ヒントの言葉を見逃さない!
◆傾向が変わったかどうかを確認
◆今年度の合格スライドや動画はぜひ参考に!
4.進学塾「中学入試分析会」情報!
(◆浜学園、◆日能研、◆希学園、◆能開センター、◆馬渕教室)
5.まとめ
1.中学入試分析会とは
「中学入試分析会」とは、主に大手進学塾が主催する今年度の入試結果の分析と来春の受験対策や勉強方針等を説明する会です。新6年生や新5年生の保護者を対象とし、回数も数回に分けて行うところもありますし、学校別や難易度別、地域別などに分けて行う塾もあります。最新の受験情報が入り、資料ももらえて無料ですので、これから受験されるお子さまをもつ保護者の方なら、参加して損はないでしょう。また、それぞれの塾の特色を活かした説明がなされるので、時間に余裕がある方はぜひ複数の塾の分析会に参加されることをおすすめします。
2.入試問題の分析とはどういうもの?
どこの塾でも入試問題をだいたい以下の3つのポイントで分析します。
①合否分岐問題
この問題ができたかできないかで合否が決まるような、その入試の「キー」ともいえる問題です。つまり、次年度以降の受験生はそのような問題を解けるようになっておく必要があります。
②マスト問題
入試問題のなかには、その学校ごとに解けて当然の問題、解けないと始まらない問題というのが複数あります。そこだけは絶対におさえておかないと、その学校を受けるスタートラインに立てないとも言えるので、ぜひ聞いておいた方がいいでしょう。
③超難問
いわゆる「捨て問」と言われる超難問です。できるに越したことはありませんが、苦手な科目の場合には、まずその問題は捨てて、点の取れる問題で確実に点を取り、余力があれば取り組むくらいでいいような問題です。最初からどれが「捨て問」なのか知っていれば、時間を有効に使えますよね。
3.参加する際の5つのポイント
◆複数の塾の「分析会」に参加する
「中学入試分析会」にはその塾生の保護者でなくても、対象学年の保護者なら誰でも参加できますので、他塾の方針や考え方を知るにもいい機会です。たとえ同じ中学校の「分析会」でも、塾によってそれぞれ分析の仕方や解説が違うので面白いですし、より多様的な情報が得られるので、ぜひ複数参加されることをおすすめします。
◆筆記用具持参
「分析会」では中学入試の傾向や対策など、これからの受験に必要なことをいろいろ説明してもらえますので、メモを取ることをおすすめします。
◆ヒントの言葉を見逃さない!
説明者の先生によっては、資料には載っていないような隠れたヒントの言葉をさらっと発言してくれたりします。「来年は”2020”にちなんだ問題が出る」というような、重要なポイントとなる傾向的な言葉を述べたりして、それがけっこう本当になる場合もあります。そんなちょっとしたヒントの言葉を見逃さないようよく聞いてくださいね。
◆傾向が変わったかどうかを確認
学校別の「分析会」では、その学校の入試に何か急な変化がなかったかどうかに注意して聞いてください。昨年と比べて難易度はどうだったか、流れは変わっていないか、過去問対策に何か変化はないか等です。それにより来年以降の入試に何か影響がないかどうかをよく聞くようにしてください。
◆今年度の合格スライドや動画はぜひ参考に!
塾によっては、合格者のスライドや動画上映を行ったりすることもあります。それは見なくてもいいと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひ見ることをおすすめします。実際の合格シーンは感動的で、未来の「こうなりたい自分たち」の絵も容易にイメージすることができますから、親も俄然モチベーションが上がります。中学受験は親子でいっしょに受験するものですから、ぜひ時間があったらご覧になってくださいね。
4.進学塾「中学入試分析会」情報!
ご参考までに、各塾の「中学入試分析会」の一部情報をご紹介します。あくまで情報の一部で予定が変更される場合もありますので、詳しくは各塾のホームページをご覧ください。
◆浜学園
「’19年春 男子最難関中入試結果報告会」3/17 阪急うめだホール
◆日能研
「2019年入試分析会」2/27~3/15 日能研校舎(※学校別)
◆希学園
「2019年度 入試分析会」3/5~3/8 希学園教室(※学校別)
◆能開センター
「2019年度 難関私立中学入試速報会・分析会」2/24~3/13 大阪国際交流センター他(※地区別)
◆馬渕教室
「灘中2019 入試分析会&教育講演会」3/24 ブリーゼブリーゼ
※お申込みには締切り日がありますので、必ず事前に各塾のホームページなどでご確認ください。
5.まとめ
「中学入学分析会」は、大手進学塾を中心に、難関中学などの志願者動向や倍率、難度推移等、入試結果の分析と、来春の難関中学の合格へ向け、合否分岐問題や合格対策など、受験生をもつ保護者なら知っておくと得をする情報が満載です。
参加者でしかもらえない資料等がもらえるなど参加者特典もありますし、基本的に参加してしつこく勧誘されるというもありません。
「分析会」でメモったことは、帰ってからぜひお子さまといっしょによく話し合ってください。子どもも自分の受験を親が一生懸命サポートしてくれていることが分かり、案外嬉しく思うようですよ。