いよいよゴールデンウィークが近づいてきました。しかも今年は平成から令和へ変わる特別な年。10連休の超大型連休となります。この連休を受験生はどう過ごすのがよいのか、よくお問い合わせをいただきますので、今年のGWの過ごし方、勉強のポイントをご紹介いたします!
1.GWで生まれる受験生の差!
今年のゴールデンウィークは異例の10連休と長いので、このGWの過ごし方で良くも悪くも大きな差が生じます。というのは、夏休み前に集中して勉強ができる、絶好のチャンスだからです。せっかく学校も塾もない有意義な時間をみすみす無駄にするほどもったいないことはありません。それでは有益なGWの過ごし方とはどのようなものでしょうか。
2.GW特訓に行くべき?
一部の大手進学塾ではゴールデンウィークに特訓講座を設けているところもあります。しかしながら、必ずしもそれがお子さまにとって有益とは限りません。周囲が行くからといって焦って安易に受講するのはお勧めできません。
特に集団塾は個人のレベルに合わせた講座を行っていませんので、お子さまによっては家でじっくり自分の勉強に取り組んだ方が有益な場合も多いのです。今は自分に必要な勉強に集中する期間と思った方がいいでしょう。逆に家では何をしたらいいのかわからず、結局1人でいても遊んでしまうだけというお子さまなら受講するのもいいと思います。
3.苦手単元を徹底的に見直そう!
ゴールデンウィークに塾の特訓講座に行くよりもおすすめしたいのは、苦手な単元を集中して見直すことです。テストや問題集でできなかった所を徹底的にやり直し、次に同様の問題が出ても解けるようにすること。時間がないとなかなか集中してできないことですので、この10連休を利用しない手はありません。これをやっておくかおかないかで、夏休み以降の伸びがぜんぜん違ってきます。
自分1人で難しいと感じたら、個別の家庭教師に相談し、どこを集中してやり直すべきか指導してもらうことをおすすめします。
4.GW中にやってはいけないこととは?
いちばんよくあるNG行為が、学校がないのをいいことに夜更かしする、朝寝坊するといった生活リズムの乱れです。リズムは一度乱してしまうと元に戻すのもたいへんですし、体調も崩し易くなります。何より「休みはダラダラしてもいい」と認識させてしまっては今後に悪影響を及ぼします。今のうちから休日も平日と変わらないリズムで生活するのが当たり前という習慣をしっかり身につけておきましょう。
5.自分に合った勉強の場を!
学校がお休みなので家で落ち着いてしっかりと勉強ができるお子さまもいれば、家にはテレビやゲームなど誘惑が多くて集中できないというお子さまもいます。そのような場合には、無理に家で勉強させるのではなく、図書館や公民館、塾の自習室などを利用する方が良いでしょう。本人の気分転換にもなりますし、軽い運動にもなりますのでおすすめしたいです。
6.オープンスクールに行こう!
ゴールデンウィーク中にオープンスクールや公開行事を行っている中学校も多くあります。時間にも気持ちにも余裕のあるこの連休を利用してぜひ足を運んでみてください。学校の雰囲気に触れたり、憧れの制服を着ている学生と触れ合ったりで本人のモチベーションも俄然上がることと思いますよ!
7.メリハリも大切!
受験生にはゴールデンウィークも何もないのが現実ですが、かといってずっと部屋にこもりきり、座りっぱなしでまったく動かないというのもよくありません。時には休憩して好きなことをしたり、体を動かしたりすることも大切です。勉強をやる時は集中してしっかりやる、やらない時は勉強のことは考えないといったメリハリも必要なことです。
8.計画は今から立てよう!
ゴールデンウィークの計画は今から立てるようにしましょう。GWになってから立てたのでは、計画ができたときにもう連休が終わってしまうなどということになりかねません。また今年は特に改元という大きなイベントのあるGWです。世間がソワソワ、ザワザワしているなかいっしょに流されてしまう可能性もありますから、そうならないためにも事前にしっかりとした計画を立て、連休に入ったらすぐに実行できるようにしましょう。
9.GWの学習が夏季休暇のバロメーター
ゴールデンウィークでどこまで苦手単元を克服できたかでこの先の学習が変わってきます。ここから夏休みまでは引き続き苦手分野をつぶし、基礎力をつけていく学習が必要で、それにより夏休み以降に一歩進んだレベルの学習に入ることができます。
そのためこの連休中にどこまでできるかが1つのバロメーターとなります。学習計画に無理がないか、志望校に無理がないか、夏期講習は何を取捨選択するべきかが決まってきます。この連休中に親子でよく話して自分の頭で考え、次の学習につなげるようにすることが大切です。
10.改元を利用しよう!
世間が改元イベントに沸き立つなか、受験生は流されてはいけないと前述しましたが、逆にそれを利用するのも今年の連休ならではの受験生の過ごし方です。
大きな歴史的なイベントですので、全くスルーして過ごすのも逆に不自然です。家族で「令和という元号についてどう思うか」、「新しい紙幣、早く見たいね」などと楽しく話し合えば時事問題にも強くなりますし、歴史に興味も持たせることができるのでおすすめしたいです。新紙幣の「顔」となる3人の人物について話したり、子どもに自分の意見を言わせたりするのも今後の新学習指導要領を見据えた上でたいへん有益だと思いますよ。
ぜひこの大型連休を有意義にお過ごしくださいね。