深刻な少子化が進むなか、中学受験をする子どもは年々増えて続けているのが実状です。少し前までは特に私立の中学受験というと、一部の限られた人だけが受験するものと思われていたところがありましたが、現在ではまったく違います。私立の中学校にはさまざまな特色があり、私立ならではのメリットもたくさんあります。今回は私立中学受験について、徹底解説いたします!
CONTENTS:
1.私立中学校のイメージとは
2.公立にはない個性と特色~有名進学校だけが私立中学ではない!
3.これぞ私立!設備やサポートは比べ物にならない!?
4.実は意外と高くない!?~高校受験がない負担レス
5.中学で受験か高校で受験か!
6.学校選びのポイント
7.まとめ
1.私立中学受験のイメージとは?
私立中学受験について、みなさんはどのようなイメージを持たれているでしょうか。
以下、思い当たるものにチェックを入れてみてください。
□学力の高い子どもが受験するもの
□お金がかかる
□受かってもセレブしかいない
□高学歴を望む家庭のみ受験すればいい
□勉強嫌いの子どもには向かない
もし上記のような理由で私立中学受験を敬遠されているのであれば、ぜひこのブログを最後まで読み、いま一度親子でいっしょに話し合ってみてくださいね。
2.公立にはない個性と特色~有名進学校だけが私立中学ではない!
私立中学というと、一部のエリートだけがいく難関中学校というように思われていないでしょうか。もちろん、そのような超難関私立中学校もありますが、学力以外の個性を重視する特色のある中学校もたくさんあります。
例えば、サッカーや野球などスポーツに力を入れている学校、国際色豊かで英語に特化した学校、吹奏楽などのパフォーマンス系で毎年賞を取るような学校、鉄道研究部の活動が盛んで有名な学校、ラクロスなど他にはあまりない部活のある学校等々、挙げればきりがありません。
お子さまに合った、本当に好きなことが思いきりできる学校。それは私立ならではの醍醐味と言えるでしょう。
3.これぞ私立!設備やサポートは比べ物にならない!?
やはり公立の中学校に比べて、私立の中高一貫校は一般的に施設や設備が整っていて優れている学校が多いです。それぞれの学校によっても違いますが、校舎はもちろん、体育館に図書室、机やいす、トイレ、カフェテリアなど、公立とはやはり違うものがあります。なかには室内プールやナイター設備のある人工芝のサッカーグランドがあったり、また制服にバリエーションがあるなどして女子に人気の学校もあったりします。また、修学旅行で海外に行く学校も公立に比べると多いです。
サポート面でも公立よりも私立の方が手厚い学校が多いと言えます。私立の場合は学校の評判が落ちると即学校運営に影響を及ぼしてしまうため、学力面はもちろん、いじめ問題などの生活面でのサポートも充実しているところが多いです。
そういった恵まれた環境のなかで学べることも、通学のモチベーションを上げる十分な理由になり、人気校となる所以です。
4.実は意外と高くない!?~高校受験がない負担レス
私立というと、「高い!」「お金がかかる!」と思われがちですが、私立中学は基本中高一貫校なので、高校受験の必要がありません。つまり、その分の塾費用や受験費用は不要ということです。またご家庭によっては「就学支援制度」を受けられることもあります。公立よりお金がかかることは確かですが、塾費用等を考えると思ったほどの違いはないとも言えます。
単に授業料の問題だけでなく、親もセレブが多くて付き合いがたいへんそうと思われている方も少なくないと思いますが、そんなこともほとんどありません。もちろんそのような方も無くはないと思いますが、ごく一部の話と思われます。
もし不安に感じるようでしたら、学校説明会やオープンキャンパスなどに足を運んで実際に雰囲気を確かめてみることをぜひお勧めします。
5.中学受験か高校受験か!?
子ども本人が勉強嫌いで苦手だから中学受験を回避したとしても、高校は受験することになるでしょう。中学受験なら仮に不合格でも義務教育ですから浪人ということはありませんが、高校受験はそうはいきません。その分の精神的負担度はまったく違います。これが大学までの付属校なら高校受験に加え大学受験も無いのでなおさらです。
ましてや勉強嫌いの子どもなら高校受験の勉強の方がより苦痛に感じるのではないでしょうか。また現段階では、中学受験で「英語」が含まれていない学校が多いので、高校で受験するより1~2科目分の時間的、経済的な余裕も生まれます。
結果として、同じくらいの勉強量だとしても、中学で受験した方が高校で受験するよりも本人に合った、行きたい学校に行ける可能性が高くなるでしょう。
そこには決してお金では買えない「安心感」があるからです。
6.学校選びのポイント
毎年、夏までには各中学校の学校案内が作成されます。個人で取り寄せることもできますし、塾などにも置いてありますから、ぜひ手に取ってご覧ください。何に力を入れている学校なのか、偏差値や進学実績ばかりをみるのではなく、子どもに合った、好きなことや良いところを伸ばせるような学校かを見てください。また子ども本人が学校案内を自分で見ることで、「ここに行ってみたい」とワクワクした気持ちになってやる気が出たりするものなので、ぜひ一緒にご覧になられることをお勧めしたいです。
ただ、学校案内だけでは不十分ですので、気になる学校があったら、オープンキャンパスや文化祭など、実際に足を運んで自分たちの目で確認することが大切です。感受性豊かな大事な思春期の6年間を過ごす貴重な場所ですから、ぜひしっかり見てきて欲しいです。設備だけでなく、生徒や先生、保護者の雰囲気、またよく廊下や教室に生徒たちの掲示物が掲示されていますので、そういったものも参考になるかと思います。
7.まとめ~自立心と安心感
私立中学受験をまったく他人事と考えられていた方も、高校で受験をするのなら中学受験の方が安心かもしれないと思われたのではないでしょうか。
実際に私立中学に通学すると、地元を離れ、違った環境に身を置くことになりますので、自立心を促しますし、それが自信にも繋がります。さらに同じような価値観の友人と6年間を共に過ごせること、整った環境設備や高校受験レスなどから、安心感や心の安定を得ることもでき、思いきり勉強や部活動など好きなことに力を注ぐことができるというのも大きなメリットです。
とは言え、私立中学校は偏差値では計れない魅力的な学校がたくさんあるので、学校案内を見てもどこがいいのかよく分からない、自分に合った学校はどこなのか迷ってしまうという方は、一度中学受験のプロに相談されるのもいいと思います。ぜひお子さまも親御さまも納得する中学受験をご検討くださいね。