受験まであと1ヵ月、いよいよ受験本番というところで、新型コロナウイルスの感染者が急増、拡大しています。いわゆる第3波の到来です。そこで、第3波に負けず、受験を無事に乗り切るために保護者(特にお母さま)にぜひやって欲しい心と体の健康法をご紹介します!まずはチェックシートで現状のコロナ禍リスクを診断しましょう。
CONTENTS:
1. 現状のコロナ禍リスクをチェックしよう!
2.身近に迫る第3波!コロナ慣れに要注意!!
3.実際にあった受験生母のコロナエピソード
■思いもかけない一本の電話!
■感染してしまった受験生の思い
4.計り知れない親の感染による影響力
■入試直前期の受験生の心理
■もはや本人だけでの問題ではない!?
5.新型コロナ、子どもの約8割が家庭内感染!!
■家庭内、父親からが最も多い!
■少しだけの辛抱~今が踏ん張りどころ!
6.受験生の母にも心のケアを!
■増加する女性のコロナ疲れ
■受験生にとって母親とは?
7.コロナ禍でのストレス解消術~自粛を楽しむ7つの方法!
8.まとめ~コロナ終息に向けて
1.現状のコロナ禍リスクをチェックしよう!
コロナに関して保護者のあなたが思うこととして、以下ⒶⒷそれぞれに当てはまるものにいくつでもチェックを入れてください。ぜひご両親でごいっしょにチェックしてみてくださいね。
Ⓐ
□正直コロナは風邪と大差はない
□少人数なら飲み会もOK!
□あまり気にせずどこへでも行く
□コロナ対策は適度に行っている
□マスクは必要な場合だけすればいい
□自分はコロナには感染しないと思う
□マスク会食には反対
Ⓑ
□コロナがとても怖い
□外出はほとんどしていない
□ふと孤独を感じる
□漠然とした不安感がある
□眠りが浅い
□食欲がない
□マスク会食に賛成
【診断】
ⒶとⒷのどちらに多くチェックが入りましたか?
◆Ⓐの方が多い→メンタル面の心配はあまりないと思われますが、受験生がいるご家庭としてはコロナの感染リスクが心配です。特にこのブログの[2]~[5]をよくお読みください。
◆Ⓑの方が多い→コロナの感染リスクというよりも、メンタル面が心配です。特にこのブログの[6]、[7]をよくお読みください。
◆ⒶとⒷが同じくらい→もしかしたらあまりコロナに関心がなく、どこか他人事と思っていないでしょうか。受験生がご家庭にいるなら他人事ではありません。特にこのブログの[3]~[6]をよくお読みください。
2.身近に迫る第3波!コロナ慣れに要注意!!
コロナ第3波の到来で、入試そのものが日程通りに行われるかどうかも不安なところですが、それ以前にまず本人はもちろん家族がみな心身ともに健康でいることが何より大切です。
第3波と騒がれてはいますが、まだ感染者が身近にいない方たちにとってはあまりピンときていないかもしれません。ニュースで騒がれている割には周囲に感染者がいないですし、たとえ罹患しても無症状か軽症の場合が多いとも言われていますから、実はそんなに気を付ける必要がないのかもと思われている方も少なくないと思います。
しかし、たとえ軽症で体の症状としては風邪やインフルエンザと大差がなくても、新型コロナは周囲の反応が全く違います。また、自分でなくても接触した人の中に陽性者がいた場合、ここ数日の動きと他の接触者のヒアリングが行われます。もし濃厚接触者と判断された場合は保健所から連絡があり自宅待機を命じられます。
実際にそのような体験をした、ある受験生の母親のエピソードを次にご紹介いたします。
3.実際にあった受験生母のコロナエピソード
■ 思いもかけない一本の電話!
中学受験を控える小学6年生の子どもを持つ母親のAさんは、週に2~3回近所の体育館でスポーツをして健康的に汗を流していました。ある日、いつものように汗を流して家に帰ってくると、保健所から電話がありました。
いつも一緒に練習している仲間の一人が新型コロナに感染し、ヒアリングからAさんがその人の濃厚接触者と判断され、2日後にPCR検査と2週間の自宅待機と言われたそうです。
あと少しで受験というこの時期に、思いがけずこのような形で濃厚接触者と言われてしまい、Aさんはかなり動揺したそうです。いちばん大事な時に受験生の子どもとも距離を置かなくてはならず、一緒に食事をとることも作ってあげることもできなくなりました。
■ 感染してしまった受験生の思い
受験生にとっても、同居する家族がこの時期に2週間の自宅待機になってしまうのは気持ち的にも下がりますし大変焦るでしょう。「自分も感染したらどうしよう」「もしかしたら既に感染しているのかも」と思うと気が気ではないのではないでしょうか。
もし自分も感染して自宅待機になったら、「それはそれで仕方がない。勉強できる時間が増える」と前向きに考え、気持ちを切り替えようと自分に言い聞かせたとしても、体調が気になって勉強に集中できないでしょう。また、感染させた家族に腹を立てて勉強どころではなくなってしまうかもしれません。
勉強でわからないことが出てきても先生に聞くことが難しくなります。学校はもちろん塾にも行けず、家庭教師の先生に来てもらうわけにもいきません。考えられるのは、当セミナーでも行っているようなオンラインでの指導くらいでしょう。しかし、そうかと言って急にオンラインのいい先生を見つけるのも難しいかもしれません。
4.計り知れない親の感染による影響
■ 入試直前期の受験生の心理
受験生にとって、ただでさえ受験直前期はナーバスになっています。もうこれ以上の心配事を増やして負担をかけたくないですよね。この時期は受験に向けて、最後の勉強の追い込みをかけると同時に、受験へのモチベーションを高めていくのにもとても大事な時期です。
コロナで自宅待機になってしまうと、学校や塾の同じ受験生、ライバルの空気感、一種の緊張感のようなものにも触れることができなくなります。また、受験に特化した指導をしている塾講師やプロ家庭教師の熱い空気感も直に感じることが難しくなります。
この大切な時期にみなの様子がわからなくなるのは、自分だけ遅れを取っているようで、相当な焦燥感が募るでしょう。それだけではありません。いちばん避けたいのは、家族の誰かが陽性者となり受験生本人も陽性となった場合です。
■ もはや本人だけでの問題ではない!?
受験生本人が陽性と判断され、症状は無症状もしくは軽症で普通の生活を送れたとしても、最低でも2週間は自宅待機となります。自分が待機するだけならいいのですが、下手をすると関係する学校も塾もすべて休校という事態にもなりかねません。
一人の大人の行為が、この大切な時期の多くの受験生たちやその家族にまで多大な影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。もしそのようなことになったら、お子さまもいたたまれない気持ちになり、受験どころではなくなってしまうかもしれません。
5.新型コロナ、子どもの約8割が家庭内感染!!
■ 家庭内、父親からが最も多い!
今いちばん多いのが家庭内感染だと言われています。日本小児科学会によると、2020年9月に「新型コロナに感染した子どもの約8割は家庭内で感染している」と発表しました。
上図のように、感染経路が特定できた子ども280人のうち、76.4%にあたる214人が家族から感染、続いて幼稚園や保育所関係者からの感染が19人、学校関係者からが16人、家庭教師・塾関係者からは3人と、いずれも1割に満たず少数でした。
家族感染の内訳は、「父親」が約半数の102人で48%と最も多く、「母親」はその半分の51人で24%、「両親」が19人の9%となっています。
子どもの感染の場合、本人がどこからかもらってくるというよりは、圧倒的に親からというケースが多いのです。ましてやそれが受験生で、大切な時期に親の趣味や遊びで感染したとなれば、もう目も当てられませんよね。
■ 少しだけの辛抱~今が踏ん張りどころ!
[3]でご紹介したAさんも、決してコロナに対して楽観視していたわけではなく、受験生の親として、マスク、手洗い、うがいなど細心の注意を払っていたつもりだったそうです。ただ、スポーツ中はマスクを外していたと言います。
Aさんのその後は聞いておりませんのでどうなったかはわかりませんが、言えることは受験生がいるご家庭において、親が感染することで及ぼす影響は計り知れないということです。
何もこのような状態が未来永劫ずっと続くわけではありません。せめてお子さまの受験が終わる、あとほんの1ヵ月くらいの間までは、家族みな一丸となって今一度気を引き締める必要があるでしょう。これまでお子さまが一生懸命がんばってきたことが無駄にならないよう、また後悔してもしきれないということにならないように、なんとしてもコロナは回避したいものです。
6.受験生の母にも心のケアを!
■ 増加する女性のコロナ疲れ
ここで忘れてはならないのが親御さまの心のケアです。特にお母さまに申し上げたいのが、「あまり神経質にならずご自身のことも十分に労わってあげて」いただきたいです。
前述の[2]~[4]までと言っていることが矛盾しているとお叱りを受けそうですが、ただでさえ受験生を抱えているというだけでストレスなのに、コロナ禍で不自由な生活を強いられています。コロナ前のようにスポーツジムに行ったり、ママ友とランチをして愚痴ったりもできず、日々仕事や家事に追われるだけの毎日に悶々としてしまうのも無理のない話です。
残念ながらコロナで自ら命を絶ってしまう人や鬱を訴える人が増えていますが、特に女性の割合が急増していると言われています。在宅時間が長くなることで、運動不足やコミュニケーションレスになり、体力も気力も落ちてしまいます。コロナ禍で女性のストレスの発散の場が男性よりも少なくなっているのかもしれません。いわゆる「コロナ疲れ」「コロナ鬱」と呼ばれているものです。
■ 受験生にとって母親とは?
子どもにとってお母さんの存在は絶大です。家庭内では母親の顔色だけを見ていると言っても過言ではありません。大好きなお母さんがいつも暗い顔していたり怖い顔をしたりしていては、やはり受験に悪影響を及ぼしてしまいます。
お母さまからしたら、子どもの受験のために好きな趣味やお友達と出かけることも控えているのに、肝心の本人が勉強もそこそこでダラダラしているとなればイライラもしますし怒鳴りたくもなるでしょう。
しかし、そこでイラついては本末転倒です。この時期の受験生の親は笑顔で過ごすのが鉄則です。それではどうしたら気持ちよく笑顔になれるのでしょうか。次ではコロナ禍のストレス解消法をご紹介します!
7.コロナ禍でのストレス解消術~自粛を楽しむ7つの方法!
前述した通り[2]~[4]では受験生への感染リスクとその影響の大きさについて述べ、何としても親御さまからの家庭内感染を回避して欲しいと申し上げました。
しかし、感染してしまうのではないかと過度に恐れたり不安になったりする必要もありません。難しいですが「正しく恐れる」でいいのです。基本は手洗いにマスク、3密回避で、少なくとも受験が終わるまで極力外出しないことです。
そして、大切なことは家でできる以下7つのようなことを心がけて、ステイホームを十分に楽しむことです。ぜひ参考にしてみてくださいね!
◆その1 美味しいものを食べよう
心も体も健康になるのはやはり食事から。在宅が多くなっても、決まった時間に3食のバランスの良い食事を摂りましょう。料理に凝っておうちでも本格的なレストランの味にトライしたり、時には好きなテイクアウトやウーバーを利用したりするのも楽しいですよ!
◆その2 ぐっすり眠る
ぐっすり眠ることで自律神経のバランスが整えられ、免疫力も上がります。運動不足や不安を抱えていると良質な睡眠がとれないので、次にあるように適度に運動しましょう。
◆その3 適度な運動と呼吸
ぐっすり眠るためにも体を動かしましょう。3密を避けてランニングやウォーキング、室内でストレッチをするだけでも違います。また、意識して深い呼吸を数回行うことで副交感神経を上げ、心身ともにリラックスしましょう。
◆その4 五感を刺激してリラックス
好きなアロマの香りや音楽を聴いてリラックスし、気分を上げたり落ち着かせたりしましょう。寝る前に好きな香りの入浴剤を入れたお風呂にゆっくり浸かって疲れをとるのもおすすめです。
◆その5 好きなことを楽しもう
家でも楽しくできることはたくさんあります。ガーデニングやDIY、読書に映画鑑賞や録り溜めしたドラマを観たりして楽しんでリフレッシュしましょう。ただし、お子さまの勉強の妨げにならないよう、お子さまが自宅にいない時間か別の部屋で観るようにしたいですね。お笑い番組を見て思いきり笑うのもおすすめですよ!
◆その6 コロナ情報はお休み
1日中テレビをつけっ放しにして、ワイドショーなどの「コロナ情報」を垂れ流しにするのは止めましょう。過度なコロナ情報が不安を増長させ、「コロナ疲れ」「コロナ鬱」の要因の1つとなっていると考えられます。1日1回、7時のニュースだけなど情報を意図的に制限することをおすすめします。
◆その7 たくさんコミュニケーションをとろう
「話す」ことは「疲れやストレスを放す」ことでもあります。家族と話したり、お友達とSNSやオンラインお茶会などで楽しく会話したりすることが何よりのいいストレス解消となるでしょう。
以上、コロナ禍でも家でできる7つのストレス解消法をお伝えしました。
受験生はもちろんですが、特に今はお母さまにも心も体も元気になってもらうことが大切です。できましたらお父さまも協力して差し上げてくださいね。
8.まとめ~コロナ終息に向けて
最後に、とにかく今は受験前のとても大事な時期です。新型コロナは他人事ではなく、自分自身の問題として再度予防を徹底し、第3波に負けないように気をつけましょう。そして家族みなが心も体も元気な万全の状態で入試に臨めるようにしたいものですね。
今はコロナ禍の真っ只中ですが、ワクチンも開発され出口も見え始めています。いつかは必ず終息します。まずは皆さんの受験が無事に終わり、卒業するころにはコロナも落ち着いて盛大にお祝いできることを祈ってやみません。
何か受験に関して不安な点等がある方、またオンライン家庭教師をご検討中の方は、受験のプロ家庭教師にご相談ください。ラストスパートの学習指導はもちろん、精神面でのサポートも最後までしっかりとさせていただきます。