例年、この時期は早くも次年度に向けた中学受験がスタートし、大手進学塾では2月下旬から3月にかけて「中学入試分析会」が開催されます。今年はいつもと違う分析会となることが予想されますので、注意点やポイントなどを解説いたします！
CONTENTS:
１．中学入試分析会とは
２．いつもとは違った中学受験～押さえておきたいポイントとは
３．2021年の分析会に参加する際の注意点
◆今年は特にこまめな情報チェックを！
◆合格動画はぜひ参考に！
４．関西圏の進学塾「中学入試分析会」最新情報！
（◆浜学園、◆日能研、◆希学園、◆能開センター、◆馬渕教室、◆成基学園）
５．まとめ～参加後について(塾のフォローで気をつけたいこと)
◆入試分析会のメリットと参加後について
◆塾のフォローをする際の注意点
１．中学入試分析会とは
「中学入試分析会」とは、主に大手進学塾が主催する今年度の入試結果の分析と来春の受験対策や勉強方針等を説明する会です。新6年生や新5年生の保護者を対象とし、回数も数回に分けて行うところもありますし、学校別や難易度別、地域別などに分けて行う塾もあります。
また、塾ではなく、学校によっては同様の会を企画している中学校もあり、今年度の入試結果を報告するような報告会を開催しています。学校が行う説明会ですので、その学校のより詳しい情報や翌年の入試に関する出題のヒントが聞けると思います。既に志望校が決まっているのであれば、塾での分析会と同時に各学校の報告会もチェックしてみるといいでしょう。
もちろん、自分で志望校や併願校の入試問題を取り寄せ、例年と比べてみたり、個人で点数や倍率などデータを分析したり、さまざまな学校の情報や中学受験全体の流れなどを調べたりすることも不可能ではありませんが、それはかなりたいへんです。
そこで毎年、これから中学受験をお考えのご家庭には「各進学塾の『中学入試分析会』に参加しましょう」とお伝えしています。基本的に塾生以外でも参加できると思いますし、最新の受験情報が入り資料も無料でもらえますので、まず参加して損はないでしょう。また、それぞれの塾の特色を活かした説明がなされるので、時間に余裕がある方はぜひ複数の塾の分析会に参加することをおすすめしています。
２．いつもとは違った中学受験～押さえておきたいポイントとは
今年の受験生はもろにコロナの影響を受けた学年と言えます。心情的に試験の出題難度もやや易化するのではという憶測もされていましたが、実際はどうだったのでしょうか。
コロナ禍ということもあり、今年の中学入試は昨年と比べ様々な変更点がありました。例えば、ソーシャルディスタンスということで、一つの教室に入る人数を少なくしたり、密集しないように集合時間を時間差にしたり、恒例だった各塾の先生方の応援も今年はありませんでした。
このようなイレギュラーの入試は今までの体験談では聞けなかった話ですので、今年は特に興味深い内容の入試分析会になると思います。
以下は、分析会でぜひチェックしておきたいポイントです。
【2021年分析会の５つのチェックポイント！】
① 最難関の男子灘中は毎年土日の2日間受験で翌日の月曜日に合格発表という流れだったが、今年は合格発表が一日空けて火曜日となった。この変更は他校の入試に
どう影響したのか。
② 大阪の女子最難関の四天王寺はコースが変更となった初年度の入試。受験者の動向はどうだったか。
③ 実際にコロナの影響が中学入試にどれほどあり、追試験や別室受験などはどのくらいあったのか。また、受験者の動きに例年にはない変化があったのか。
④ 各学校はどのようなコロナ対策がなされ、教室はどのようなレイアウトだったのか。
⑤ 受験生だけでなく、保護者は当日どのような注意が必要だったのか。
試験内容や傾向と対策だけでなく、以上のようポイントも来年度の入試の参考としてチェックしておくと良いでしょう。
来年の入試ではコロナ禍がどのようになっているのか想像がつきませんが、全く影響がなくなるとも思えません。今年の分析会の内容がいい参考になるでしょう。
３．2021年の分析会に参加する際の注意点
◆今年は特にこまめな情報チェックを！
各塾はそれぞれ工夫を凝らして入試分析会を行います。参加する親御さまに有意義だと思ってもらえるように、どの塾も受験情報に力を注いでいます。痒い所に手が届くような、ためになる会であると思っていいでしょう。
しかし、今年度の「中学入試分析会」に関してはコロナ禍ということもあり、一度に大勢の人が集まる大きなイベントは行われないかもしれません。行われたとしてもオンラインでの視聴や人数制限した小規模なものになるでしょう。
オンラインの場合は、一般的に申し込んだ後に送られてくるパスワードを期日以内に入力しないと参加できなかったり、分析会資料が見られなかったりしますので、注意が必要です。
また会場や塾の教室で分析会が開催される場合は、当然しっかりとしたコロナ対策がなされます。その一つとして座席の間隔を空ける措置が取られる可能性が高く、必然的に人数も制限されるでしょう。毎年人気の催しですから、早々に申し込みが打ち切られてしまうことも考えられます。先着順となるでしょうから、こまめにホームページをチェックして、申し込みだけでも先にやっておくことをおすすめします。
◆合格動画はぜひ参考に！
塾によっては、合格者のスライドや動画上映を行ったりすることもあります。それは見なくてもいいと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひ見ることをおすすめします。
実際の合格シーンは感動的で、未来の「こうなりたい自分たち」の絵も容易にイメージすることができますから、お子さまはもちろん、親御さまも俄然モチベーションが上がります。中学受験は親子でいっしょに受験するものですから、時間があればぜひご覧になってくださいね。
４．関西圏の進学塾「中学入試分析会」最新情報！
ご参考までに、各塾の「中学入試分析会」の一部情報をご紹介します。あくまで情報の一部で予定が変更される場合もありますので、詳しくは各塾のホームページをご覧ください。
◆浜学園
・2/21(日)「2021年春 灘中入試結果報告会」
・2/11(木・祝)浜学園「合格体験を語る会」
等、2月～3月複数回あり
◆日能研
「2021年入試分析会 オンザロード」
3/1㈪～ 難関校入試分析
3/10㈬～ 中堅難関校入試分析
※動画配信
◆希学園
「入試分析会（合格実績や分析結果、各学校各教科の詳細な入試問題の分析等）」
・3/16(火) ・3/17(水) ・3/18(木) ・3/19(金)
◆能開センター
「入試分析会（男女別の人気難関校や地域の代表校の合否分岐問題の分析と合格対策指導）等」
・3/2（火） ・3/20（土・祝）
※学校別
◆馬渕教室
「入試分析会（中学受験に向けた有効なイベント）」
・2/20（土） ・2/22（月）
※学校別
◆成基学園
「オンライン入試分析会」
※講演予定であった内容を動画にて配信。入試分析資料もデータにて配信。
※会場等の詳細や、お申込みには締切り日がありますので、必ず各塾のホームページなどでお早めにご確認ください。
５．まとめ～参加後について(塾のフォローで気をつけたいこと)
◆入試分析会のメリットと参加後について
「中学入試分析会」について、おわかりいただけたでしょうか。「入試分析会」とは大手進学塾を中心に、難関中学などの志願者動向や倍率、難度推移等、入試結果の分析と、来春の難関中学の合格へ向け、合否分岐問題や合格対策など、受験生をもつ保護者なら知っておくと得をする情報が満載です。
参加者でしかもらえない資料等がもらえるなど参加者特典もありますし、基本的に参加してしつこく勧誘されるということもありませんので、参加することで得をすることはあっても損をすることはないと思われます。
親御さまが参加された際には、「分析会」でメモったことを、ぜひ帰ってからぜひお子さまといっしょによく話し合ってください。子どもも自分の受験を親が一生懸命サポートしてくれていることがわかり、案外うるさがらずに嬉しく思うようですよ。
◆塾のフォローをする際の注意点
この時期「塾だけでは不安」というお悩みもよく耳にします。「進学塾の進度についていけるか」、「上位クラスを維持するのにはどうしたらいいか」などというご相談です。
塾の学習フォローに家庭教師を選ぶご家庭も多いのですが、ここで注意したいのが、各進学塾の指導に精通しているか否かです。指導法が塾とバラバラではお子さまが混乱してしまい、却って悪影響となってしまうことがよくあります。
苦手科目だけでも家庭教師でフォローしたいというご家庭はとても多いのですが、その際にはぜひ各塾のことをよく理解している家庭教師に指導を受けることをおすすめいたします。
