関関同立系中学がいま人気の理由!その背景と注目の附属中学校一覧

  • 2021.07.14
  • 受験情報

 

 

 

近年人気が上がっている関関同立系の中学校。中高一貫ならぬ中高大10年一貫の、いわゆるエスカレーター校で、ここ数年特に注目度も上がっています。その人気の背景と附属校のメリット・デメリット関関同立系中学校を一挙ご紹介します!

 

CONTENTS:

1.エスカレーター校(大学附属中学校)とは

2.関関同立系中学の人気の背景

3.附属校のメリット

4.附属校のデメリット

5.注目の関関同立系中学校一覧

 

● 関西学院中学部(兵庫県西宮市)

● 啓明学院中学校(兵庫県神戸市須磨区)

● 関西大学第一中学校(大阪府吹田市)

● 関西大学中等部(大阪府高槻市)

● 関西大学北陽中学校(大阪府大阪市東淀川区)

● 同志社中学校(京都府京都市左京区)

● 同志社香里中学校(大阪府寝屋川市)

● 同志社女子中学校(京都府京都市上京区)

● 同志社国際中学校(京都府京田辺市)

● 立命館中学校(京都府長岡京市)

● 立命館宇治中学校(京都府宇治市)

● 立命館守山中学校(滋賀県守山市)

● 立命館慶祥中学校(北海道江別市)

    ● その他

6.まとめ~関関同立系中学合格への道~

 

 

1.エスカレーター校(大学附属中学校)とは

 

中学受験で毎年人気がある関西圏の中学校と言えば、当ブログでもご紹介した東大寺学園、神戸女学院、洛南高等学校附属などといった最難関中高一貫校です。

 

それらと同様に人気があるのが関関同立近畿地方の4つの難関私立大学「関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学」を示す通称)系の中高大一貫校関西圏のトップ私立大学附属中学校で、10年一貫のいわゆるエスカレーター校です。

 

他の中高一貫校と同様、ほとんどの学校で中高の6年間は中学から高校へと内部進学しますが、エスカレーター校はさらに高い確率でその後の大学4年間まで内部進学できるのが最大の魅力で特徴でもあります。

 

 

2.関関同立系中学の人気の背景

 

 

 

今年2021年の大学入試から、センター試験が廃止となって共通試験となりました。当初は記述解答が増え、「思考力・判断力・表現力等を見る試験」と言われていましたが、英語の民間資格導入や国語の記述の採点方式に問題があると物議になり、結局今年は従来のセンター試験の延長のような試験内容に落ち着きました。

 

この年の受験生にとってはコロナ禍の受験ということもあり、最後の最後まで振り回されに振り回され、たいへんだったことと思います。今後も共通テストがどのようになっていくかまだよくわかっていませんし、それが私大の入試にも大きく影響を及ぼすことは間違いありません。

 

このように大学入試が迷走している中、子どもたちを受験戦争に巻き込みたくないという親御さまは多いと思います。迷走が続く大学受験を避け、内部推薦でそのまま大学に上がれるのは魅力的ですし安心感もあるでしょう。

 

しかも関関同立といえば関西ではトップ私立4大学ですので、他大学の附属に比べるとやはり人気が高く、ここ数年の注目度はかなり上がってきています。

 

 

3.附属校のメリット

 

 

 

 

一般によく言われている大学附属校のメリットは以下の通りです。

 

① 受験しなくても大学に進学できる

② 部活動などやりたいことに集中できる

③ 受験にとらわれない幅広い学習

④ 受験とは違う特色ある授業が受けられる

⑤ 安定した人間関係と情報が得られやすい

⑥ コスパが良い

 

それではメリットについて詳しくみていきましょう。

 

①大学進学がスムーズ

附属校の最大のメリットは、やはり受験戦争に巻き込まれることなくのびのびと中高の学生生活を送ることができることでしょう。

 

②好きなことに集中できる

受験がないので受験勉強をする必要もなく、その分部活に打ち込んだり、趣味に没頭したり、何か資格を取る勉強ができたりと自分の好きなことに時間を多く割くことができます。

 

③④幅広い学習

附属校は大学とのつながりが深いので、客員講師として大学教授が特別授業をしてくれたり、大学の講義の先取りのような授業をしてくれたりなど特色ある授業が行われることもあります。受験にとらわれることなく、大きな視野で幅広く学習できるのもメリットでしょう。

 

⑤安定の人間関係と情報の優位性

中高大の10年間一貫となるので、人間関係が安定します。いざ大学に入学した際も、外部入学生は友人づくりに苦労することも多い一方、内部進学生は周囲に中高時からの仲間や先輩がたくさんいて、大学の授業の評判や定期テストの情報などを得られやすいというメリットもあります。

 

⑥コスパが良い

もちろん、私立で10年間となるとそれなりに費用もかかります。しかし、私立の中高6年一貫校から大学で国公立に進学した場合でも、大学受験に向けて中高の間に塾や予備校に通うことになり、その授業料がかかります。また、その間には模試を受けたり教材を購入したりもあるでしょう。通塾に交通費がかかるかもしれません。また大学入試の受験料も複数校受験となると馬鹿になりません。もし浪人することになれば、さらにそれが1年分余計に必要になります。

そのように考えるとコスト面は、私立10年一貫校でも私立6年一貫校から国公立大学に進む場合でも大差はないかと思います。ただ、上位私立大学へ進学できるという安心料と考えるとコスパが良いと考えることもできるでしょう。

 

 

4.附属校のデメリット

 

 

 

 

逆に大学附属の中学校にはデメリットもあります。

多くの親御さまが附属のエスカレーター校を敬遠する理由は以下の通りです。

 

① 進学する大学に子どもに行かせたい学部がない

② 受験勉強がないと全く勉強しなくなりそう

③ 目標がなく悪い方へ流れないか不安

④ 大学で外部受験生と学力差ができてしまう

⑤ 人生において大学受験の経験は必要

 

 

それではデメリットについて詳しくみていきましょう。

 

①行きたい学部がない

進学する大学がほぼ決定していますので、進学する際にはその大学にある学部しか選択肢がありません。

 

中高の6年間は長く、子どもたちの成長も著しいものがあります。思春期を迎える時期でもあり、心や体が大人になるセンシティブな時期。物事の見方も変わったりしますから、当然進路が変わることもあります。

 

文系だと思っていた子どもが実は理系の才能があり、突然医学部に行きたいと言い出したりすることもあります。その時に医学部がない大学では外部受験せざるを得なくなります。

もちろん附属校でも外部受験は可能ですが、内部進学が基本となっているため他校ほど他大学へ向けての進路指導が的確かは疑問が残ります。

 

②勉強しなくなる

基本大学受験をしない生徒が多いなか、仮に他大学を受験するにしても、周りの生徒は塾などにいかずのびのびと学校生活を送っていますので、その中で大学受験に向けてのモチベーションをキープし続けるのはなかなか厳しいものがあります。

 

部活動や趣味に打ち込むことができるのはいいのですが、勉強を全然しなくなってしまうのは困ります。環境に流されることなく、しっかり学校の勉強をしないと内部進学も危なくなります。

 

成績順に人気のある学部に進学できるので、希望の学部に入学するには自分自身でしっかり勉強する必要があります。決して誰もが全員無条件に進学できるわけではなく、当然成績が及ばなければ入学が許されない場合もあるので注意が必要です。

 

③悪い方に流されないか不安

部活動など好きなこと(打ち込めること)が見つかればいいのですが、そうでなかった場合、受験も目的意識もなく、ただ日々流されて夜遅くまでゲームに没頭したり、悪い仲間同士で集まったりしないかと不安に思う親御さまも少なくありません。

 

また人間関係がうまくいかなかった場合、10年は長く感じるかもしれません。視野が狭くなったり不登校になったり、悪い方向に進まないとも言えません。何でもそうですが、メリットであることが逆にデメリットとなってしまうこともあります。

 

④外部受験生との学力差

よく親御さまが心配されるのが、大学に入ってからの外部受験生との学力差です。もちろんエスカレーター校で内部進学でも内申点を取るためにちゃんと勉強はしているはずですが、やはりハードな受験戦争を勝ち抜いてきた受験生ほどは勉強していないでしょう。

 

すべてではありませんが、教科によっては内部生が受験生には到底かなわないと劣等感を抱くことも少なくありません。

必ずしもそうではないのですが「受験で入学⇒頭がいい、内部進学⇒あまりできない」というレッテルを自分自身に貼ってしまうこともあり、自分に自信が持てるよう引き続きしっかり学習していく必要があります。

 

⑤大学受験経験の必要性

大学受験組のなかには、「人生に大学受験は絶対必要」と考えておられる親御さまもいらっしゃいます。受験は単に学力向上のみならず、忍耐力や競争心、挫折感や達成感など、メンタル面でも鍛えられて成長するため、社会に出てからも少なからず役立つ経験となるからです。浪人して大学に進学した社会人に、あとになって話を聞くと、浪人生活の1年(2年)は今までの人生の中でも最も充実していたと回答する人も多くおります。

 

実際、就職活動で内部進学者より受験経験者の方が有利という声も一部にあります。いずれにせよ、どのような経験も決して無駄にはなりませんので、それぞれの考え方で無理なく選択するのが良いでしょう。

 

 

5.注目の関関同立系中学校一覧

 

実際にどのような附属校があるのか、関関同立系中学校を以下、簡単にご紹介いたします!

 

◆関西学院中学部(兵庫県西宮市)

 

 

A日程

B日程

受験日

統一日初日午前

2日目午前

教科(配点)

国語(200)、算数(200)、

理科(100)、午後から面接

国語(200)、算数(200)

募集

男子65名

女子35名

男子25名

女子15名

 

関西学院中学部は元々男子校でしたが、2012年より共学化。ほとんどが関西学院高等部、関西学院大学へと進学します。関学出身者は母校愛も強く、祖父の代から3代関学など自分の子どもにも通わせたいと思う親も多いようです。

関西学院中学部から高等部へはほぼ全員進学しますが、大学進学についてはごく一部他大学に進学しています。

 

関西学院大学には医歯薬系学部がありませんので、医歯薬系学部志望なら中学受験時から関西学院中学部を選ばないのが普通ですが、なかには大学受験から他大学を受験する生徒もいます。

学校側としては関西学院大学まで進学することが前提のような考えがあるので、他大学へ向けての進学相談などにはあまり積極的ではないようです。

 

 

◆啓明学院中学校(兵庫県神戸市須磨区)

 

 

A方式

B方式

受験日

統一日初日午前

3日目午前

教科(配点)

国語(100)、算数(100)、

理科(50)、

保護者同伴面接

 国語(100)、算数(100)、 保護者同伴面接

募集※

 

130

30

※両方式とも男女ほぼ同数の募集

 

啓明学院中学校は元々女子校で、2002年に関西学院大学と提携により共学化。関西学院中学部同様にほとんどが啓明学院高校、関西学院大学へと進学します。

将来、関西学院大学進学を考えた場合、中学からの入学を考えると関西学院中学部に比べ、現状偏差値で5~10ポイントほど低く、入りやすいと言えるでしょう。

 

大学進学に対する姿勢も上記関西学院中学部と似ており、関西学院大学に進学することが前提という考えがあります。もちろん毎年他校を受験する生徒も数名おります。

 

2022年度入試よりWEB出願が導入され、小学校が発行する調査書は不要となります。

 

 

関西大学第一中学校(大阪府吹田市)

 

受験日

統一日初日午前

教科(配点)

・2教科型:国語(100)、算数(100)の合計点×2、

・4教科型:国語(100)、算数(100)、理科(100)、社会(100)

※上記どちらか選択。4教科型は上記2教科・4教科の高い方を評価点とする。

募集

男女240名

 

関西大学系中学は3校ありますが、もともとはこの第一中学校しかなく1995年までは関西学院中学部と同様に男子校でした。場所も吹田市の関西大学に併設されていますので、関西大学カラーの最も濃い中学と言えます。

 

やはり関西大学へと進学する生徒がほとんどではありますが、関西学院に比べると外部受験をする生徒の割合がやや多い傾向にあります。

 

 

◆関西大学中等部(大阪府高槻市)

 

 

前期

後期

受験日

統一日初日午前

3日目午前

教科(配点)

①4教科型:国語(100)、算数(100)、理科(100)、社会(100)

*4教科の合計点、国算理の合計点×4/3、国算社の合計点×4/3

のうち最高点が評価点

②3教科型:国語(100)、算数(100)、理科(100)

*国算理の合計点×4/3

※出願時に①、②のいずれかを選択。

募集

 

 

男女60名

男女10名

 

2010年に関西大学の男女共学の附属校として高槻市に開校。JR線路沿いのきれいな学校で車窓から見える美しい校舎への憧れで、この学校を選ぶ受験生も多くいます。

 

当然、関西大学への進学者がほとんどではありますが、毎年一定数は国公立や関東の私大、または関学、同志社など外部受験する生徒もいます。最近はフィギュアスケートでも有名です。

 

 

関西大学北陽中学校(大阪府大阪市東淀川区)

 

 

1

2

受験日

統一日初日午前

A: 統一日初日夕方

B:2日目夕方

教科(配点)

①4教科型:国語(100)、算数(100)、理科(50)、社会(50)

*4教科合計、国算理の合計点×1.2のうち高い方が評価点

②3教科型:国語(100)、算数(100)、理科(50)の合計点×1.2

③2教科型:国語(100)、算数(100)の合計点×1.5

※出願時に①、②、③のいずれかを選択

国語(100)、算数(100)

募集

1次、2次A、2次Bの合計 105名

 

 元々関西大学北陽中学校は、北陽中学・高校という男子校でしたが、2008年に関西大学の併設校となり共学化しました。

 

関西大学系中学の中では偏差値的に最も入りやすい学校と言えるでしょう。関西大学第一中学や関西大学中等部の併設校に比べると大学推薦のハードルはやや高いですが、それでも80%くらいは推薦で関西大学へ進学できます。

 

昔はスポーツ(特にサッカー)の強い男子校というイメージであったこので、昔から知っている人には「あのスポーツ学校」と言って敬遠する人がいるのも事実です。

 

関西大学北陽高校から外部受験する生徒は関西大学第一高や関西大学高から外部受験をする生徒に比べると国公立大は少なく、関東関西の私立大が多い傾向にあります。

 

 

◆同志社中学校(京都府京都市左京区)

 

受験日

統一日初日午前

教科(配点)

①4教科型:国語(40)、算数(40)、理科(40)、社会(40)

*4教科の合計点、国算理の合計点×4/3のうち高い方が評価点

②3教科型:国語(40)、算数(40)、理科(40)の合計点×4/3

※出願時に①、②のいずれかを選択。

募集

288名(内部進学者含む)

 

同志社系中学の中では最も古い併設校。ほぼ全員が同志社高校へ進学し、ほとんどが同志社大学、数名は同志社女子大学へ推薦で進学します。

 

同志社高校から8割以上が同志社大学か同志社女子大学に進学しますが、他の国公立、関東の私大、医歯薬系大学への進学志望者も毎年必ずいて、関関同立系の中では併設校よりさらに上を見た外部受験者が比較的多い傾向にあります。

 

 

◆同志社香里中学校(大阪府寝屋川市)

 

 

前期

後期

受験日

統一日初日午前

3日目午前

教科(配点)

国語(120)、算数(120)、理科(80)、社会(80)

*4教科の合計点、国算理の合計点×5/4、国算社の合計点×5/4

のうち最高点が評価点

募集

男子95名

女子95名

男子25名

女子25名

 

同志社系中学で唯一大阪にある学校です。ほぼ全員が同志社香里高校へと進学し、約95%が同志社大学または同志社女子大学へ内部推薦で進学します。

 

大阪在住で将来同志社大学への進学を希望するなら最も通いやすいので人気がありますが、最寄り駅からは15分以上歩くことになるのを難点に考える保護者もいます。

 

校内の敷地は広く専用の野球場やサッカー場もあって、制服もありますが私服でもよく、のびのびとしているイメージがあります。中学入試における難易度は同志社中と同程度です。

 

 

◆同志社女子中学校(京都府京都市上京区)

 

 

前期

後期

受験日

統一日初日午前

2日目午前

教科(配点)

【一般入試WRコース】

①4科受験:国語(150)、算数(150)、理科(100)、社会(100)

 *4教科合計、国算理×5/4のうち高い方が評価点

②3科受験:国算理の合計点×5/4

 ※出願時に①、②のいずれかを選択

【一般入試LAコース】

①4科受験:国語(100)、算数(100)、理科(100)、社会(100)

 *4教科の合計、国算理の×4/3のうち高い方が評価点となる

②3科受験:国算理の合計点×4/3

 ※出願時に①、②のいずれか選択

 ※自己推薦入試は事前相談の上、受験資格を確認し、作文と面接のみ

募集※

LAコース 135名 

WRコース  25名

LAコース 20名 

WRコース  5名

※その他自己推薦入試で55名募集有

 

京都の女子中学校は、同志社女子と京都女子にほぼ二分されています。中学入試における2校の難易度の差はあまりありません。

 

同志社女子を選ぶ人はそのまま同志社又は同志社女子大学まで内部進学を希望する人が多く、京都女子を選ぶ人は比較的大学受験を考えている生徒が多い傾向にあります。

 

同志社女子はほぼ全員が同志社女子高に進学し、高校である程度の成績があれば同志社大学へ推薦されます。同志社女子大学であればさらにハードルは低くなります。

 

◆同志社国際中学校(京都府京田辺市)

 

国内一般生

受験日

統一日から4日目

教科(配点)

国語(100)、算数(100)

            +

理科(100)、社会(100)、英語(100)のうち1教科

<計3教科300点>

募集

25

 

帰国生の募集が多く、一般生の募集は男女25名程度です。入試は国語と算数に、理科または社会か英語から1教科選び、合計3教科の300点満点。

 

高校はほぼ全員同志社国際高校へ進学し、約90%は同志社大学または同志社女子大学に推薦で進学します。それ以外は関東の私大や海外の大学などへの進学が多い傾向にあります。

 

 

◆立命館中学校(京都府長岡京市)

 

 

前期

後期

受験日

統一日初日午前

2日目午前

教科(配点)

①4科型:国語(100)、算数(100)、理科(50)、社会(50)

 *4科合計、国算理×1.2、国理の合計点+算数×1.5

のうち最高点が評価点

②3科型:国語(100)、算数(100)、理科(50)

 *3科合計×1.2、国理の合計点+算数×1.5

のうち高い方が評価点

 ※出願時に①、②のいずれか選択

募集※

ALコース 60名 

CLコース 60名

(内部進学生は除く)

 

関西大学中等部同様にJR京都線の線路沿いに学校があり、人目を惹く美しい校舎は憧れの的となっています。

 

関関同立系附属校にしては珍しく、「ALコース」という外部へ進学するためのコースがあり、そのコースからは難関国公立大学に進学している生徒も複数います。

 

ALコースの生徒もCLコースの生徒も高校はほぼ全員立命館高校に進学し、ほとんどのCLコースの生徒が立命館大学や立命館アジア太平洋大学へ推薦で進学しています。

 

 

◆立命館宇治中学校(京都府宇治市)

 

 

A日程

B日程

受験日

統一日初日午前

3日目午前

教科(配点)

①4科目型:国語(120)、算数(120)、理科(80)、社会(80)

*4科合計点、国算理の合計点×1.25 のうち高い方が評価点

②3科目型:国語(120)、算数(120)、理科(80)

*3科合計点×1.25

※出願時に①、②のいずれか選択

※個人面接有

・国語(120)、算数(120)、理科(80)

・国語(120)、算数(120)、社会(80)

※出願時にいずれかを選択

※個人面接有

募集

180

 

立命館宇治中学校は、同じ立命館系でも立命館中学よりはやや入りやすい中学校です。高校はほぼ全員立命館宇治高校に進学し、大学も立命館高校よりもそのまま立命館大学または立命館アジア太平洋大学へ推薦で進学する割合が高く、安定した学習環境であると言えるでしょう。

 

自然豊かな広い敷地でのびのびと落ち着いた学校生活を送れますが、最寄り駅からはやや遠いのが難点でもあります。

 

 

◆立命館守山中学校(滋賀県守山市)

 

 

A日程

B日程・C日程

受験日

A1:統一日初日午前

A2:統一日初日夕方

B:2日目午後

C:4日目午前

教科(配点)

【A1】

①4科型:国語(120)、算数(120)、理科(80)、社会(80)

*4科合計点、国算理の合計点×1.25 のうち高い方を評価点

②3科型理科:国語(120)、算数(120)、理科(80)

*3科合計点×1.25

③3科型英語:国語(120)、算数(120)、英語(80)

*3科合計点×1.25

※出願時に①、②、③のいずれか選択

【A2】

国語(100)、算数(100)

【B】

国語(100)、算数(100)

 

【C】適性検査型入試

検査Ⅰ(国・社)(100)

検査Ⅱ(算・理)(100)

 

募集

FTコース、AMコース合わせて160名

 

滋賀県の守山市という地域性から、大阪や京都からの志願者はあまりいません。主に滋賀県内の私立志向の生徒が志望しています。

 

ほぼ全員が立命館守山高校に進学し、ほとんどが立命館大学や立命館アジア太平洋大学へ推薦で進学しますが、毎年数は少ないものの、京都大学や大阪大学などに進学する生徒も数名います。立命館宇治と同様に最寄り駅からやや遠いのが難点でもあります。

 

 

◆立命館慶祥中学校(北海道江別市)

 

 

SPコース

一貫コース

受験日

1月初旬(近畿統一受験日の1週間前頃)

教科(配点)

国語(120)、算数(120)、

理科(80)、社会(80)

国語(120)、算数(120)、

理科(80)、社会(80)、作文

募集

60

120

 

北海道ということもあり、関西の学校に比べると立命館に推薦で行きたいという生徒は少ないものの、やはり推薦で立命館大学や立命館アジア太平洋大学へ進学する生徒は多数おります。

 

立命館系列校ではあるが、SPコースという東大・京大・医学部医学科を目指すコースもあり、毎年東京大学や京都大学、地元の北海道大学への進学実績もあります。

関西人にはあまりなじみのない学校で、このような学校が立命館系列にあることを知らない人も多いようです。

 

◆その他

以上ご紹介した関関同立系中学校以外にも、提携校として関関同立の大学に進学できる中学もあります。

 

例えば大阪市の帝塚山学院中という女子校には関学コースというコースがあり、95%以上が関西学院大学に内部進学できています。他にも大阪府堺市の初芝立命館中という共学校には立命館コースというのがあり、やはり90%以上が立命館大学に内部進学しています。

 

 

6.まとめ~関関同立系中学合格への道~

 

 

 

中学受験の志望校を考える際は、大学の附属エスカレーター校かそうでないかが好みの上での一つの大きな分岐点になります。附属校にはメリットもあればデメリットもあり、どちらが良いのか迷われることと思います。

 

しかし、多くは附属校を第一志望にした場合、併願校も附属校になりますし、第一志望が中高6年一貫校であれば併願校も6年一貫校になることが多いようです。6年一貫校の高槻中学を第一志望に、併願校で同志社香理を考えるなどというのは稀なケースです。

 

各私立中学校には偏差値だけではわからない様々な特色があります。大学進学に関することだけでなく、ぜひさまざまな学習のカリキュラムや部活動など、いろいろなその学校の特色も学校選びの判断材料にしていただきたいです。

 

大切なことは親御さまの意志だけではなく、お子さまに合っているか否か、お子さま自身が行きたいと思っているかどうかです。将来にかかわる大切なことですから、後悔しないよう親子で一緒によく話し合って進路を決めてくださいね。

 

その上で関関同立系を志望校とするならば、人気校だけに早めに対策しておくことをおすすめします。どう勉強していいかわからない場合や迷ったり不安に思ったりした場合は受験のプロにご相談ください。


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浅田ゆうき先生

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