成績アップの秘訣はテストの直しにあり!間違い直しの重要性と保護者の手伝い方

  • 2021.07.27
  • 受験情報

 

 

成績を上げたいのならテストの「間違い直し」は必須!謎解き東大生として有名な松丸亮吾さんも母親から「間違い直し」を徹底されていたというのはよく知られた話です。そこで、今回は間違い直しの重要性と保護者の手伝い方についてお伝えします。

 

CONTENTS:

1.「間違い直し」ができているかチェック!

2.テスト前よりテスト後!結果に一喜一憂するより大事なこと

3.テストの間違い直しの時間の作り方

4.効果的な間違い直しのやり方

5.保護者の手伝い方~松丸家に学ぶ弱点ノート

6.まとめ~親子で掴む志望校合格への道

 

1.「間違い直し」ができているかチェック!

 

まずはお子さまがちゃんとテストなどの「間違い直し」ができているのかチェックしてみましょう。

お子さまに以下のようなお悩みがある方はいくつでもチェックを入れてください。

 

□なかなか成績が上がらない

□いつになっても同じようなミスを繰り返す

□テストが返ってきても家で出さない

□効率の良い勉強の仕方がわからない

□何が自分の弱点かわかっていない

 

上記のうち一つでもチェックが入った場合は、テストの「間違い直し」がきちんとできていない可能性があります。「間違い直し」をすることで、これらのお悩みは改善する可能性が高いので、ぜひ最後までご一読ください。

 

2.テスト前よりテスト後!結果に一喜一憂するより大事なこと

 

 

 

 

受験生のみならず、塾に通っていると毎週のように何らかのテストを受けていると思います。直近に習った範囲から出題される小テスト復習テストもあれば、出題範囲指定のない実力テスト模擬テストなどもあります。

 

それらのテスト結果に一喜一憂してしまいがちですが、模試や小テストなどは結果を見て喜んだり嘆いたりすることが目的ではありません。もちろん、テストでいい点が取れるに越したことはありませんが、それで終わってしまったらテストを受ける意義はありません。

 

大事なことはテスト後にどうするかです。よく模試の前にいい結果を得ようと模試の予習勉強をして、その結果に一喜一憂している生徒を見かけますが、それよりも大事なのはテスト後の「間違い直し」です。テスト前よりもテスト後の方がずっと大切なのです。

 

この大事な「間違い直し」の時間を取れるか取れないかがこの先大きく差が出るポイントです。それではどのように間違い直しの時間を作ったらいいのでしょうか。

 

3.テストの間違い直しの時間の作り方

 

「間違い直しをする時間などない」と思われるかもしれません。学校までの登下校時間や通塾回数、通塾時間、他の習い事など、人によって空き時間はまちまちですので、一概にこれが正解というのはありません。しかし、時間は全員平等に1日24時間あります。成績を上げたいのなら、その中で「間違い直し」の時間を捻出する必要があります。

 

解らなかったところを放置したまま、新しい知識を入れても「栓をしていないお風呂に水を入れている」ことと同じです。しっかりと間違い直しという栓をしなければなりません。「間違い直し」の時間は絶対に必要だということは忘れないでください。

 

「やった方がいいことはわかっているけど、できないから困っている」とよく言われます。そのような場合は、以下のやり方を参考にしてください。

 

● 学校から帰宅後30分を間違い直しの時間にする

● 平日の月水金、または火木の20時から1時間を間違い直しの時間にする

● 土日の午前中または寝る前を間違い直しの時間とする

 

当然学校の行事もあれば、土日に模試が入ったりもして必ずしも思うようにはできないでしょう。それでもとにかく「間違い直しの時間を作る」ことが大きな第一歩です。まずは一歩踏み出しましょう

 

 

4. 効果的な間違い直しのやり方

 

 

 

 

テストの間違い直しの時間が作れたら、次は実際どのように取り組んだらいいのでしょうか。返ってきたテストを無造作にその辺に置いていたり、他のプリント類などに紛れてしまったりしていると、何をどこから取り組んでいいかわかりませんし、いざ間違い直しをしようと思っても、探しているうちに貴重な時間がなくなってしまいます。

 

そこで、以下のようなやり方をおすすめします。

 

1)返却されたテストをしまう場所を決めておく

いつでもすぐにテストが出せるよう、ファイリングをしたり、テスト用ボックスを一つ作って入れたりするなど、返却テストを保管しておく場所を決めておきましょう。

 

2)教科ごとに間違い直しノートを作成(間違えた問題を貼付)する

間違い直しの効果的なやり方として、よくあるのが「間違い直しノートの作成」です。テストなどで間違った問題をどんどんノートに貼っていきます。

 

※この時、テストをそのまま切ってもいいですし、コピーしても構いません。間違えた問題だけをノートに貼って、やり直します。

解答はそのノートに書いても、別のノートに書いてもかまいません。できるまで何度でもやり直すことが大切ですので、やりやすい方法で作成してください。

 

3)間違えた問題に付箋を貼る

間違えたらその問題に付箋を貼るなどして、何度でもやり直せるようにしましょう。付箋がたくさん貼られていたら、なかなかできなくて苦労した問題(苦手な問題)ということも一目でわかります。

 

後日見返した時に「以前はこんな簡単な問題を間違っていたんだ」と思えると自分の成長を実感できることにもなります。

 

4)モチベーションのキープ

なかなか正解できなくて付箋が多くなるとモチベーションも下がってしまうかもしれません。そこは好きなキャラクターのノートを使うとか付箋をカラフルにする、また付箋がゼロになったらゲームなど好きなことを1時間してもいいなど、工夫してモチベーションを落とさないようにしましょう。

 

5.保護者の手伝い方~松丸家に学ぶ弱点ノート

 

 

 

親御さまにご協力いただけるのであれば、ぜひお子さまの「間違い直しノート」の作成を手伝ってあげていただきたいです。

 

テストで間違った問題を切ってノートに貼っていただくだけでかまいません。子どもに任せてもいいのですが、切って、貼っての作業に時間をかけていると余計にイライラしたりもします。限られた時間内でのことですので、なるべく子どもには純粋に間違った問題を解き直すことに時間をかけてもらう方が良いでしょう。

 

切って貼ってが面倒であれば、せめて返ってきたテストをファイリングし、後でいつでも見返せるように何というテストの何番の問題というのがわかるように整理しておくことをおすすめします。

 

*松丸家に学ぶ*

<世界に一つだけ!完全オーダーメイドの参考書&最強の問題集!>

 

ここで「謎解き」ブームの火付け役で、関東の御三家、麻布高校から東大に現役合格した松丸亮吾さんのお母さまが作成した「間違い直しノート」についてご紹介します。

 

ゲーム好きで勉強嫌いだった小学生の亮吾さんをうまくのせて合格へ導いたのはお母さまの力が大きかったと亮吾さんは語っています。

 

お母さまは「苦手なものは苦手なままにしない」というポリシーのもと、手作りの「弱点スクラップノート」を作成しました。亮吾さんのために、間違った問題をノートに貼って「これ解いて。私が作った参考書。あなたが間違えた問題だけが載っているテキストだよ」と言って渡したそうです。

 

その際、「なぜできないの?」などと決してできなかったことを責めることはなく、「今まで間違えた問題を解いたら成長になるでしょ」というような声かけだったそうです。恐らく責められていたらやる気になっていなかったでしょう。

 

また、ゲーム好きで負けず嫌いの亮吾さんの性格を利用して、3時間勉強したら好きなだけゲームをしてもいいというルールを作り、亮吾さんはゲームやりたさに勉強し、何十冊にも及ぶ手作り「弱点ノート」を全部やり遂げたと言います。今では自分だけのオリジナル参考書として、宝物のように大切に持っているとのことでした。

 

「これが正しい間違い直しノート」というものはありません。各ご家庭にとって使いやすく継続できるノートが正解です。使っているうちに、もっとこうした方が使いやすいというのがあれば、その都度改良しながら使ってください。

 

6.まとめ~親子で掴む志望校合格への道

 

 

 

 

今回は間違い直しの重要性ノートの作成方法などをお伝えしました。テストで間違ったことを本人はもちろん、教師や保護者も軽く考えてしまいがちです。「思ったより点数が良かったからいい」とか、本人が「本当は分かっているからだいじょうぶ。単なるうっかりミスだから」と言うと、「それならまあいいか」と思ってしまうところが問題です。

 

最終目標は受験で第一志望校に合格することです。テストの一回一回の成績で一喜一憂するのではなく、「間違った」という、せっかくの「伸びるチャンス」を無駄にしないことが何より大切です。「間違い直し」ができるようになると、普段の試験でも良い結果が増えていき、それが志望校合格へと繋がります

 

ノートの作成や間違い直しがなかなかはかどらないという時は、週に1回だけでも受験のプロの先生に指導してもらうというのも、ストレスや負担の軽減にもなり、勉強がスムーズに進む方法の一つでもあります。

 

受験勉強は子どもたちにとって決して楽しいものではありません。ましてやできなかった問題を振り返ることもやり直すことも喜んでやれるようなことではないと思います。

 

そこはやはり先の松丸さんの例のように、親御さまがうまくリードして誘導したり手伝ったりしてあげる方がいいでしょう。できれば「今回は間違い直しが少なくて良かったね」などと笑顔で親子のコミュニケーションを取りながら進めていくことができれば一石二鳥!より効果的ですよ。

 

 

 

 

 

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浅田ゆうき先生

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