【中学受験者必見!】関西大手塾「入試分析会」比較一覧!灘中合格者が今年いちばん多い塾は?

  • 2023.02.15
  • 受験情報

 

 

 

今年も中学入試が終わり、大手進学塾では次の受験に向けて「中学入試分析会」が開催されています。その内容参加注意点、関西圏大手塾の「中学入試分析会」最新情報などについてご紹介いたします!

 

CONTENTS:

1. これから中学受験をするなら知っておくべきこと!

2. 中学受験入試分析会とは

入試分析会ってどんな会なの?

各塾が力を入れる一大イベント

最新の受験情報が聞ける!

なぜ参加したほうがいいの?

志望校選びにも有益な情報!

人気講師による楽しい中学受験トーク

3. 2024年の中学受験で人気が出そうな学校とは?

進学実績

入試制度の変更

③ 新しい設備

 

その他の要因

必ずしも予測通りではない理由

4. 今年入試制度を大きく変更した同志社中。その結果は?

5. 今年の灘中入試の特徴は?最も合格者が多い塾はどこ?

6.関西圏大手進学塾「中学入試分析会2023」最新情報!

浜学園

希学園

馬渕教室

日能研

◆SAPIX

能開センター

進学館

7. 中学入試分析会に参加する際の注意点

合格実績〇名に注意!

合格実績のからくり

1つの塾だけで合格定員数を上回る?

参加するなら複数塾の分析会へ

申し込みは早めに

8. まとめ~分析会参加後について

 

1. これから中学受験をするなら知っておくべきこと!

 

 

 

2月も中旬となると、全国の中学受験も一段落し、いよいよ次年度新小6生(現小学5年生)が受験生としてスタートします。来年度の受験に向け、この時期にやっておきたいことの1つに、今年度の入試状況を知っておくということがあります。

 

とくに受験しようと考えている学校の入試内容を振り返り、次年度に向けての傾向と対策を頭に入れておくことをおすすめします。

 

受験地域の中学入試全体の流れや志望校の志願者の動き(増減)試験の難易度の変化なども確認できます。現時点ではまだ志望校が決まっていない人も多いと思いますので、幅広くいろいろ見ておくといいでしょう。とは言え、自分で調べるのはなかなかたいへんかもしれません。

 

そこでおすすめしたいのが、この時期に各進学塾が開催している、毎年恒例の「中学入試分析会」です。業界のプロがまとめた情報はとてもわかりやすく有益なものが多いです。

次に「中学入試分析会」について詳しく説明します。

 

2. 中学受験入試分析会とは

 

 

 

入試分析会ってどんな会なの?

各塾が力を入れる一大イベント

中学入試分析会」とは、大手進学塾が主催する、主に新小学6年生や新5年生の保護者を対象とした説明会で、今年度の入試結果の分析来春の受験対策勉強方針などを説明するものです。また、その塾がどの中学校に何名合格したかという合格実績を発表する場でもあります。どこの塾でもかなり力を入れる、この時期ならではの一大イベントです。

 

回数も数回に分けて行うところもありますし、学校別難易度別地域別などに分けて行う塾もあります。塾の教室などで開催されたり、大きなホールを借りて大々的に開催されたり、最近はオンラインでの配信という塾も多くなってきています。

 

このイベントは各塾の良さをアピールする絶好の機会で、いわば腕の見せ所ともいえます。塾生だけでなく塾外生の保護者も参加できますから、このイベントの良し悪しを機に転塾するようなこともなくはありません。

 

最新の受験情報が聞ける!

どこの塾でも今年度の入試分析をしっかり行っていて、準備万端で開催しています。無料で参加でき、最新の受験情報をはじめ、かなり充実した聞き応えのある内容となっていますし、資料ももらえますのでおすすめです。

 

今年度の中学受験全体の流れ変更点など、中学受験に関する最新情報も公表されると思います。入試科目や日程の変更など、受験全般に大きく影響を与えるものですので、ぜひ聞いておくべきでしょう。

 

なぜ参加したほうがいいの?

志望校選びにも有益な情報!

来年度に向けての中学受験の考え方を、専門家に聞くことはたいへん意義があります。

 

例えば、A校は予想外に志願者が少なかった」や「B校の算数は例年よりやさしい試験だった」などといった情報が聞けます。そこから「今年は志願者数が少なく倍率がやや低かったので、来年は上がるかもしれない」や、「今年は平均点が高くやや易しい試験だったので、来年度は難化するのではないか」などといったことを想定することができます。

 

これらの情報は、志望校や併願校を考える上でとても重要です。「A校は人気が出そうだから、より手堅く抑えておかないといけない。場合によってはC校、D校のほうがいいかもしれない」など、受験の仕方(受験する学校)も変わってきたりします。

それは、単に偏差値だけではわからない生きた情報であって、個人では容易にわからないものです。

 

人気講師による楽しい中学受験トーク

中学入試分析会の壇上で話をする講師は、毎年来場者の興味をひくような、やはりお喋りが上手な人気講師が多く、聞き応えがあります。真面目な内容ではありますが、そんなに堅苦しいものでもなく、どこの塾でも話し上手な講師が中学受験についていろいろ楽しく教えてくれると思います。

 

主に新小6の保護者が対象となりますが、これから本格的に中学入試に向けて考えようと思っている新小5や新小4の保護者にもお勧めです。

 

3. 2024年の中学受験で人気が出そうな学校とは?

 

 

 

次年度に向けて人気が出そうな学校だと予測される要因はいくつかあります。

 

① 進学実績

中高一貫校の場合、大学の進学実績が大きく上がると次年度のその中学はやはり人気が出ます。その年の進学実績で難関国公立大学や医学部、難関私立大などで人数を伸ばした学校は、志望者数が増え倍率が高くなる可能性が大きいでしょう。

やはり大学受験に向けた指導がしっかりしているというイメージを持たれますよね。

 

② 入試制度の変更

入試制度(試験科目配点など)が変わると、志願者数が増減することもあります。

例えば、試験科目が国語・算数・理科・社会の4教科必須だった学校が、国語・算数・理科の3教科、あるいは国語と算数の2教科受験を選択できるようになった、理科・社会の代わりに英語も選択できるようになった、などです。

 

人によっては得意、不得意があるので、4教科のほうが有利だったり、3教科のほうが強かったり、英語が入ったほうが有利ということもあるでしょう。それで大幅に倍率が変わるということはないかもしれませんが、多少なりとも影響はあると思われます。入試制度を変更した年は注意する必要があるでしょう。

 

③ 新しい設備

校舎が改築され新しくなった、立派な図書館ができた、グランドが人工芝になったなどといった設備が新しく魅力的になったというようなことも人気が出る要因となります。

 

④ その他の要因

詳しく見るときりがありませんが、校長先生が変わり大きく学校を変革させようとしている、魅力的なコースが新設される、海外の学校と交換留学制度が新たにできる、私立大学への推薦コースができるなどといった情報が入った年は人気が出ます。

 

必ずしも予測通りではない理由

これら①~④の要因が必ずしも志願者数増加(=高倍率)に結びつくかというと、そうとも言い切れません。「思った以上に志願者が多くなかった」と想像が外れることも毎年あります。それは、逆に人気が出ると思い敬遠してしまう場合も多分にあるからです。

 

4. 今年入試制度を大きく変更した同志社中。その結果は?

 

 

 

今年、同志社中学の入試制度が大きく変わりました。例年、同志社中の入試は、算数・国語・理科・社会の4教科受験か算数・国語・理科の3教科受験かを選択という、近畿圏のどこの学校でもよくある試験方式でした。

 

しかし、今年度は国語と算数の2教科のみで他の選択方式はありませんでした。これまで他校でも「2教科という選択肢もある」というのはありましたが、「2教科受験のみ」というのは珍しいパターンです。

 

この思いきった大きな変革で、志願者数がどのように変わるのかが注目されていましが、結果、志願者数は昨年よりやや増加したとはいえ、一昨年よりは少なく例年並みで大きな変化は見られませんでした。

 

5. 今年の灘中入試の特徴は?最も合格者が多い塾はどこ?

 

 

 

今年は最難関の灘中例年になく多くの合格者を出しました。それは、関東の名門進学塾である早稲田アカデミーで約50名SAPIXで約30名関東圏からも多くの合格者を出したからです。

 

関東の受験生は基本的に関東圏の学校を第一志望にしている生徒が多いので、実際に灘中に入学する生徒が何名いるのかわかりません。いずれにしても、どの塾にとっても実際に進学するかどうかは関係なく、最難関の灘中に合格できる生徒がその塾から輩出されたという事実が重要です。

 

少し前までは関東からの受験者などほとんどなく、灘中に合格して辞退するような生徒など考えられなかったので、合格者数も募集定員とほぼ変わらないような人数でした。それが年々関東からの受験者が増え、ついに今年は灘中も多くの合格者を出さざるを得なくなりました。永年中学受験に携わっていた者にとっては時代を感じずにはいられません。

 

これから灘中を目指す受験生は、今年合格者数が大幅に増えてラッキーと考えるのではなく、関東の最難関中を目指す強力なライバルたちが、塾でそれなりの灘中対策をして大勢挑んでくることを忘れないようにするべきでしょう。

 

ちなみに、前述の早稲田アカデミーとSAPIX以外の他の関西圏大手進学塾の2023年灘中合格者数は多い順に以下の通りです。

 


 
浜学園:92名  希学園:64名  馬渕教室:60名 
日能研:52名  能開センター:10名  進学館:9名 

 

 

※灘中を含め、各学校の今年度の入試の振り返りと来年度の傾向と対策は、今年もまたこちらのブログで順次ご紹介いたします。ぜひご参考になさってください!

 

6.関西圏大手進学塾「中学入試分析会2023」最新情報!

 

 

 

ご参考までに、各塾の「中学入試分析会」一部情報をご紹介します。あくまで情報の一部で予定が変更される場合もありますので、詳細は各塾のホームページをご確認ください。

 

◆浜学園

・2/19(日) 12:30~14:302023年春 灘中入試結果報告会

<対象> 灘中を志望する新小6生の保護者

<内容> 2023年春灘中入試結果と2024年春灘中入試各教科の傾向と対策について

 

・3/5(日) 12:30~14:302023年春 男子最難関中入試結果報告会

<対象> 男子最難関中を志望する新小6男子生の保護者

<内容> 対象校(灘、東大寺、洛南高附、西大和、甲陽、大阪星光、洛星)ごとの2023年春入試結果分析と2024年春入試の傾向と対策について

 

 

◆希学園

2023年度 入試問題分析会

<内容> 最新入試情報、合格実績、分析結果、各学校各教科の詳細な入試問題の分析等

・3/2(木)、3/8(水)、3/10(金)<対象:男子・新小6、新小5、新小4の保護者>灘中生になるために必要なもの

・3/6(月) <対象:男子・新小6・新小5、新小4の保護者> 甲陽

・3/9(木)、3/14(火) <対象:女子・新小6、新小5、新小4の保護者> 洛南高附、西大和

・3/13(月)、3/15(水) <対象:男子・新小6、新小5、新小4の保護者> 東大寺、大阪星光、西大和

・3/26(日) 【オンラインのみ】<対象:男女・新小6、新小5、新小4の保護者> 2023年度入試問題分析会

 

 

◆馬渕教室

中学校別「入試速報会」(オンライン開催)

<内容>中学入試の最新情報を馬渕の最難関中プロジェクトチームが各中学の入試を徹底分析!2023年度最新の中学入試の動きを丁寧に説明。

・2/18(土)灘中入試速報会

 

 

◆日能研

2023入試分析」無料セミナー

<内容> 難関・人気進学校各校の2023年の入試状況を分析。合格につながる重要なキーポイントをわかりやすく説明。

 

<会場>

・2/28(火) 10:00~11:40 「男子の入試状況」(灘、甲陽、大阪星光、東大寺、西大和) 

・3/3(金)  10:00~11:40 「女子の入試状況」(神戸女学院、四天王寺、洛南高附、西大和、高槻)

 

<動画配信>

・3/1(水)よりスタート「2023年 関西入試状況総括」

・配信中 「灘中」

・3/1(水)よりスタート「甲陽、大阪星光、東大寺、洛星、神戸女学院、四天王寺、西大和、洛南高附」

 

 

◆SAPIX

2023年度 関西圏中学入試分析会

<対象> 新小学1年生〜新小学6年生のお子さまをお持ちの保護者の方

<内容> 本年度入試の概況や出題傾向の分析を説明。入試の傾向分析に応じた家庭での生活・学習指導に役立つ貴重な情報やアドバイス等。

・2/25(土)  ・2/26(日)  ・2/28(火)  ・3/2(木) ・3/4(土)  ・3/5(日)

 

 

◆能開センター

2023年度 近畿難関中学入試分析会

<対象> 新小学1~ 6年生の保護者

<内容> 近畿地区の2023年入試結果を詳しく分析。男女別の人気難関校や地域の代表校の合否分岐問題の分析と合格対策指導等を説明。「志望校合格のために必要な学力はどのようなものか」という難易度分析を特徴としている。

・2/26(日)10:00~ 全4回(1回各1時間20分)

 

 

◆進学館

2023 中学入試分析会オンライン

<内容> 各中学校の入試問題から読み取れる「今年の状況」「傾向と対策」「来年度の入試について」等

・3/12(日)9:30~ 学校別に各50分のLIVE配信。

<対象校> 灘、甲陽、六甲、神戸大附属、須磨学園、関西学院、神戸女学院、大阪星光、西大和、洛南高附、高槻、東大寺、四天王寺、一条高附

※会場等の詳細や、お申込みには締切り日がありますので、必ず各塾のホームページなどでお早めにご確認ください。

 

 

7. 中学入試分析会に参加する際の注意点

 

 

 

◆ 合格実績〇名に注意!

合格実績のからくり

中学入試分析会という名の会ではありますが、その塾の今年度の合格実績も話されます。今年はどこに何人合格したという話で、どこの塾でも上手にアピールされます。合格人数を自負する塾、合格率をアピールする塾などさまざまな形で説明されるでしょう。

 

そこで、「こんなに合格者を出す塾ってすごい」とひたすらに感心するのは注意が必要です。合格者数を全部足すと、全小6生より多くなっていたりします。つまり、1人が多数の合格を勝ち取っている総合計なのです。

 

仮にある塾の受験生の数が100名だとして、最難関A校に20名、難関B校に40名、C校、D校にそれぞれ30名だとします。「この塾はすごい!全員が難関校以上に合格しているわ!」と思うかもしれません。しかし、実際にはそのうちの40名ほどが1人で2~4校合格しているにすぎず、現実は6割近くが難関校に行けていないということもあるのです。

 

1つの塾だけで合格定員数を上回る?

いわゆる前受け受験とされる岡山県のある中学校の合格者数が、1つの塾だけで定員数以上になっているということがあります。それは、多くの生徒が前受けで受験しているのであって、実際にはそのほとんどが地元近畿圏の本命校に入学します。

 

学校側もそれを見越して多くの合格者を出します。それで1つの塾で100名を超える合格者が出てしまうのです。どういう状況であっても1つの塾の合格者数が100名以上いると見栄えは良くなりますよね。

 

 

◆ 参加するなら複数塾の分析会へ

通常「中学入試分析会」には今通っている塾のものに参加することがほとんどだと思います。しかし、同じ入試分析会でも他塾で角度の違った分析を聞いたり、中学受験に向けての心構えや保護者の在り方のような話を聞いたりすると、情報の厚みが増しより参考になることも多いと思います。

 

もちろん、全てを取り入れる必要はありません。これは我が家でも参考になると思えることがあれば取り入るくらいでいいと思います。いろいろな話を聞くことにより、今まで気づかなかったようなことも聞けるかもしれません。選択肢を広く持つためにも、いろいろな塾の中学入試分析会に参加することをぜひお勧めしたいです。

 

 

◆ 申し込みは早めに

中学入試分析会は毎年人気の催しですから、早々に満席となって申し込みが打ち切られてしまうこともあります。特にここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、密になることを防ぐため、人数を減らして開催しています。

 

まだ先なので直前までだいじょうぶだろうと思っていると、席がなくなってしまうこともあります。先着順になると思われますので、こまめにホームページをチェックし、申し込みだけでも先にしておくことをおすすめします。

 

 

8. まとめ~分析会参加後について

 

 

 

中学入試分析会に参加すると、今年度の入試の振り返りと学校ごとの傾向や対策など、来年度の受験についてさまざまな最新情報が聞けるとお伝えしました。

 

参加された際には、ぜひ「分析会」でメモしたことを帰ってからお子さまに伝えて、よく話し合ってください。子どもも自分の受験を親が一生懸命サポートしてくれているのがわかって嬉しく思うようですよ。

 

最後に、さまざまな塾の「分析会」に参加して、「今のままでいいのか」「転塾したほうがいいのか」や、「個別指導のフォローは必要か」などと悩んだり不安になったりすることもあるかもしれません。塾フォローの必要性を感じたら、各進学塾の指導に精通しているところに相談するようにしてくださいね。

 

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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