毎年9月は「防災月間」です。
そこで今回は、入試によく出る理科・社会科から「日本の気候・自然災害」に関する問題に挑戦です!
【問題】
日本の気候や自然災害について、空欄に適切な語句を下記語群ア~ムから選びなさい。選択肢(a~d)がある場合は1つ選びなさい。
1) 小笠原気団が発達し、ここから( ① )季節風が吹くのは、(a.春 b.夏 c.秋 d.冬)である。
2) オホーツク海気団から寒冷で湿った風( ② )が東北地方に吹く。
3) ②が長く吹くと( ③ )となり、低温により作物の生育が悪くなる。
4) シベリア高気圧から( ④ )季節風が吹くのは、(a.春 b.夏 c.秋 d.冬)である。
5) 寒冷な④の季節風は、日本海の海上で水を多く取り込み、日本海側に( ⑤ )をもたらす。
6) 道路を建設したり、山林の樹木を切りすぎたりすると( ⑥ )が発生しやすくなる。
7) 大地震の震源が( ⑦ )の場合、津波が起こる可能性がある。
8) 海溝付近では( ⑧ )の歪みの力がたまり、震源が深い地震が起きやすくなる。
9) 火山の分布の海溝側の境界線「火山(a.全線 b.前線 c.赤線 d.横線)」が走る日本列島には多くの火山が分布しますが、( ⑨ )には存在しない。
10) 火山活動による( ⑩ )は、広範囲にわたり交通障害や農業、商工業に被害をもたらす。
<語群>
ア.北東 イ.北西 ウ.南東 エ.南西 オ.のわき カ.やませ キ.いなさ ク.おろし ケ.台風 コ.豪雨 サ.豪雪 シ.竜巻 ス.落雷 セ.洪水 ソ.冷害 タ.干ばつ チ.土砂崩れ ツ.山林火災 テ.地表 ト.地層 ナ.海面 二.海底 ヌ.マントル ネ.マグマ ノ.プレート ハ.北海道 ヒ.四国 フ.九州 へ.沖縄 ホ.噴石 マ.降灰 ミ.溶岩流 ム.火砕流 |
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【解答と解説】
1) 小笠原気団が発達し、ここから(①→ウ.南東)季節風が吹くのは、( b.夏 )である。
(※この時期から秋にかけ、台風(熱帯低気圧)が小笠原気団の西側の縁に沿って襲来します。)
2) オホーツク海気団から寒冷で湿った風(②→カ.やませ)が東北地方に吹く。
3) ②が長く吹くと(③→ソ.冷害)となり、低温により作物の生育が悪くなる。
4) シベリア高気圧から(④→イ.北西)季節風が吹くのは、( d.冬 )である。
5) 寒冷な④の季節風は、日本海の海上で水を多く取り込み、日本海側に(⑤→サ.豪雪)をもたらす。
(※風は山脈を越えて乾いた風となって太平洋側に吹くことから、冬の日本は、日本海側が湿潤、太平洋側が乾燥します。)
6) 道路を建設したり、山林の樹木を切りすぎたりすると(⑥→チ.土砂崩れ)が発生しやすくなる。
(※森林伐採によって樹木が減少すると、すべり面のストッパーがなくなり、傾斜が急な場所ほど土砂崩れが発生しやすくなります。)
7) 大地震の震源が(⑦→ニ.海底)の場合、津波が起こる可能性がある。
(※海底の下の浅いところで大きな地震が起こると、断層の運動により海底の地盤が隆起したり沈降したりします。 この海底の変形にともなって海面が変動し、波となって四方に広がっていくのが津波です。 津波の伝わる速さは海の深さにより異なり、海が深いほど速くなります。)
8) 海溝付近では(⑧→ノ.プレート)の歪みの力がたまり、震源が深い地震が起きやすくなる。
(※広範囲のプレートが動くため、規模が大きくて揺れる時間が長い地震になりやすくなります。)
9) 火山の分布の海溝側の境界線「火山( b.前線 )」が走る日本列島には多くの火山が分布しますが、(⑨→ヒ.四国)には存在しない。
(※四国地方の4県すべてに温泉はありますが、火山はありません。)
10) 火山活動による(⑩→マ.降灰)は、広範囲にわたり交通障害や農業、商工業に被害をもたらす。
(※火山活動による噴石や溶岩流、火砕流などは多大な被害をもたらしますが、広範囲にわたり被害を及ぼすのは火山灰の降灰です。)
近年、豪雨や地震など、災害が相次いでいることから、入試でも「災害や防災」がテーマの問題が出題されています。
自然災害大国の日本ですから、入試のためだけでなく、正しい知識と日ごろの備えをしっかりしておきたいですね。
~学習や受験に不安を感じたら、迷わず受験のプロ家庭教師にご相談ください!!~