2学期が始まり学校に通う日常が戻ってくると、夏の疲れを感じ、受験へのモチベーションが下がってしまうことがあります。本番までモチベーションを保つためにおすすめしたい親子で今できる対策をご紹介します!
CONTENTS:
■【オープンスクールに行ったらGETしよう!オープンスクールあるある】
1. 秋は一部の受験生のやる気が下がる。その理由とは?
2学期になると、受験生はいよいよ本格的な受験モードに入り、塾などでもラストスパートをしきりに煽ってくるようになります。
しかし、受験本番まではまだ3~4か月はあります。とくに2学期は学校の行事もあり、運動会や学芸会など、受験生にとっては小学校最後の行事ともなりますので、たいへん忙しく気持ちも揺れやすくなります。ずっと受験勉強のみのハードモードで走り続けるのもなかなか厳しいでしょう。
夏期講習までは、塾で朝から晩まで同じ受験生の仲間とみっちり勉強していたので何とも思わなかったことも、一度学校生活に戻り、クラスで行事をがんばっていると、ふと受験に対するネガティブな思いが生じたり、夏期講習や受験勉強の疲れがどっと出てきたりすることもあります。
また、夏休みの間は皆が集中してがんばるので、成績がぐっと上がる人がいる一方で、あまり上がらない、もしくはやや下がってしまう人もいます。その場合、すっかり気落ちしてモチベーションが一気に下がることもあります。
この時期に受験のモチベーションが下がるのはよくありません。今は正真正銘「追い込み期」です。この期に及んで受験に向けてのテンションを下げている場合ではないのです。
今回は受験生のモチベーションを上げ、それを受験当日まで保つ方法についてご説明いたします。
2. 学校説明会・文化祭などオープンスクールに参加しよう!
2学期はどこの中学校でも体育大会や文化祭などイベントごとが多く、また学校説明会を兼ねたオープンスクールを開催している学校も多くなります。
受験生のほとんどがもう第一志望校くらいはなんとなく決まっていることと思いますので、行きたい学校はもちろん、その次に行きたい学校、受験するか迷っている学校などはぜひ参加してみましょう。
■学校説明会
受験生を対象とした学校説明会などのオープンスクールでは、学校側もたくさんの生徒に受験してもらいたいので、受験生のモチベーションを上げる内容が多く盛り込まれています。
名物教師による模擬授業や現役生徒による学校紹介、「学校探検」いう名の校内見学などさまざまです。特に公立小学校に通学している受験生でしたら、私立中高の設備の整った校舎や教室はグレードが高くてキラキラ輝いて見えるものです。自分もこのようなところで勉強したいとモチベーションも上がります。
また、在校生と直接話ができたり、受験生のための相談ブースが設けられたりもしていることもあり、受験に向けてのちょっとしたアドバイスをしてくれる場合もあります。
このような相談ブースがあったら積極的に活用しましょう。
もしかしたら一歩踏み込んだアドバイスがもらえるかもしれませんし、名前を記入する場合には万が一合否にも何らかの影響がないとも言い切れません。基本的にはないので期待はしないほうがいいですが、少なくともブースに立ち寄ってマイナスはないでしょう。
■文化祭、体育祭
文化祭や体育大会なども、学校関係者以外に受験生も入場できる学校が多くあります。文化祭でのクラブ活動の発表や模擬店巡りなど、自分も参加している気になって単純に楽しいですし、学校のカラーもよくわかるのでおすすめします。
体育祭では小学校の運動会とはぜんぜん違う、規模の大きな体育祭であることが多く、迫力があり、クラス一丸となって頑張っている生徒たちの姿は感動を呼ぶものです。毎日机に向かってばかりいる受験生にとってはたいへん魅力的に映るでしょう。
このようなイベントは、普段の授業の様子では見られなかったさまざまな生徒の顔を見ることができます。そのイキイキとした楽しそうな姿を見て、「来年は自分もここに参加したい」と希望に胸を膨らせる可能性が大きいでしょう。そうなれば受験のモチベーションは一気に上がります。
■オープンスクール5つのチェックポイント
中高一貫校なら、貴重な青春期を6年間も過ごすところです。モチベーションを上げるため、オープンスクールに行って実際に自分の足で歩き、次の5つのポイントをチェックしましょう。
□ 校風が自分に合っているか
□ 生徒の雰囲気や制服はどうか
□ やってみたい部活動等があるか
□ 図書室や音楽室、理科室、食堂、グラウンドなどの施設・設備はどうか
□ 周辺環境や通学路などに問題がないか
志望校が決まっている人もそうでない人も、ぜひ複数校足を運んでみてくださいね。
■【オープンスクールに行ったらGETしよう!オープンスクールあるある】
オープンスクールでは学校のロゴの付いたクリアファイルやボールペンなどをもらえることもありますが、もらえなくても購買部などで文具や食品などさまざまな学校グッズを販売しています。
とくに志望校のロゴがついている文具は毎年受験生に大人気で、飛ぶように売れています。
自分が貯めたお小遣いで鉛筆を買う受験生や、なかには鉛筆やボールペンを1人で何十本も買っていく大人もいたりします。
受験生にとって憧れの志望校のロゴ入り文具は、受験のお守りであり宝物でもあるみたいで、もらうととても嬉しいようですよ。モチベーションを上げる大きな要因になることが多いので、何かしらプレゼントしてあげるといいでしょう。
3. 実際に志望校に通う自分をイメージトレーニング
一流のアスリートも行っているように、イメージトレーニングはモチベーションを上げ、いい結果を出すためにとても有効なトレーニングです。
オープンスクール行ったら、来年は実際にその学校の制服を着て、門をくぐり授業を受けたり、部活動をしたりしている自分の姿を想像させましょう。
本人が1人で想像するのがなかなか難しいようなら、親御さまが次のような声かけをして上手く促してあげてください。
・「来年どこの学校に通っている自分の姿が浮かぶ?一番しっくりくるのは?」
・「この学校の制服すごく似合いそうだね」
・「あの学校の体育祭すごかったね。来年はあのグランドで選手として走っているかもね」
・「舞台でスポットライト浴びて演奏かっこよかったね。自分だったらどの楽器がいい?」
その際、「〇〇校合格!」などと紙に書いたり、写真を飾ったりするのも有効です。とにかく具体的にイメージし、口に出す(紙などに書いて表現する)ことが大切です。
4. 受験後のご褒美を明示する
「馬の鼻先にニンジン」ではないのですが、受験のモチベーションを上げるため、やはり何か本人の大好物をちらつかせて奮起させるという方法を使うご家庭も多いようです。
例えば、
・「合格したら〇〇に連れて行ってあげる」
・「合格したら〇〇を買ってあげる」
などです。上記のような、旅行やテーマパーク等に連れて行く、スマホやゲームを買ってあげるという話はよく聞きます。
なかには、合格したら「個人部屋をつくる」や「布団だったのをベッドにする」といった約束をしたご家庭も実際にありました。本人が切望していたことなので、非常に効果的だったそうです。
受験生とはいえ、まだ小学生の子どもですから、受験が終わった後の楽しみがあれば俄然やる気にもなるというものです。やりたいこと、欲しいものは個人によって違いますから、本人が今一番欲しいもので、親御さまも納得できるものを約束してあげるのがいいでしょう。
とくに旅行などは親御さまもいっしょに楽しめるのでおすすめです。親子の受験とも言われる中学受験が終わったのですから、親御さまもこの機会にぜひご自分へのご褒美として、ゆっくり楽しんできてください。思い出作りにもなりますし、お子さまの行きたいところへ連れていってあげて思いきりいっしょに楽しめるといいですね。
5. まとめ~最も効果的な方法とは⁉
今回は秋になって下がりがちになる受験生のモチベーションの上げ方、維持の方法をお伝えしました。もちろん、各ご家庭やお子さまの状況などにより、前述した以外の手段もあると思います。人それぞれなので、これが正解というものはありません。
しかし、どのご家庭にもできることもあります。それは、「親御さまの笑顔と励ましの言葉」です。よく受験が近づくにつれ、親御さまのほうがヒートアップしてしまい、子どもがのんびりしているように見えて、この大事な時期に親子喧嘩が絶えないなどという話も耳にします。これはモチベーションが上がるどころか下がるだけで、時間の無駄にもなり最悪です。
たとえイライラするようなことがあっても、ガミガミ怒るのではなく、笑顔で温かく見守ってあげてください。
「毎日がんばっていてえらいね」「明日のお弁当何がいい?」など、応援の言葉をかけてあげましょう。それがモチベーションを上げる、またはキープする最も効果的な方法ですよ!
モチベーションの上げ方や維持のさせ方は、実は我が子のことを最も知り尽くしている親御さまが一番よくわかっていると思います。どうか上手に促して、受験本番まで突き進んでくださいね。
また、なかなかうまくいかなかったり、受験のことで何か悩みや不安を感じたりしたら、思い切って残りの数か月だけでもプロの家庭教師に相談してみましょう。そのままにしているとズルズルと時間だけが無駄にすぎてしまいます。大事なラストスパートは専門家に任せメリハリをつけるのも、いいモチベーションアップになりますよ!
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