いよいよ中学受験が始まります!後悔しないために、受験前日と当日に注意すべきこと、よくある後悔談トップ5、親の3大NGワードなどについて解説します!
CONTENTS:
1. 悔いのない受験にするためには?当日までの過ごし方
少しの悔いもない中学受験はほとんどない?
年が明けるとすぐに近畿圏の中学受験が始まり、追って関東圏でも2月1日から中学受験が始まります。これまで数年間頑張ってきた成果をいかんなく発揮する大舞台。悔いなく始めたいですよね。
ほとんどすべての受験生が本番を前にして緊張していると思います。これまで何度となく模試を受けてきたと思いますが、まったく悔いなく試験ができたという経験は少ないのではないでしょうか。
ケアレスミスや時間が足りないなど、「もう少し何とかできたのに」と後悔することがほとんどです。試験とはそんなものです。実力をフルに発揮できるほうが珍しいでしょう。
それならば、少しでも後悔が残らないよう、防げる対処法などがあるのなら、受験当日までに対策しておくに越したことはありません。
無駄なストレスによるメンタル不良をなくそう!
試験当日はただでさえナーバスになっているものです。ふだんなら大したことではなくても、受験日が近づくにつれ、かなり大きなストレスになってしまう場合があります。
例えば、翌日まで引きずるような親子げんかや兄弟げんかを直前にしてしまったり、前日の夜によく眠れず、寝坊して試験会場にも到着するのがギリギリになってしまったりするなどです。
日常なら少しイライラする程度で済むことも、受験日当日は「なんで今日に限って」とイライラが大きくなり、メンタルの不良から肝心の試験に集中できないということがよくあります。
これらのイライラやストレスは十分に防ぎようのあるものです。メンタル不良になるような要因はできる限り排除してあげましょう。
2. 受験前日に注意しておきたい3つのこと
入試前日なのですから、受験生本人はもちろん大緊張しています。仮に落ち着いているように見えても、内心はかなりソワソワしている状態なのではないでしょうか。
そこで、親御さまはもちろん、家族全員で以下のことに協力してあげてください。
集合時間に間に合うように、時間の逆算をして、乗る電車や家を出る時刻、起きる時刻などを設定し、改めてタイムスケジュールの確認を親子でしておきましょう。
その際は、当日何があるかわからないので、スケジュールをタイトに組まないよう、くれぐれも時間には余裕をもって計画を立てましょう。
とくに午前、午後と1日に2回の試験を予定している人は、次の試験に行くにはどこで待ち合わせて、何時の電車に乗らなければならないのか、十分な余裕をもって時間を設定するようにしてください。
明日は大事な試験だからと奮発して、フレンチのフルコース並みの料理を並べたり、ゲンを担いで大きなトンカツのてんこ盛りを出したりするご家庭があります。
気持ちはよくわかりますが、お勧めできかねます。胃がもたれて眠れなくなったり、ひどい場合は当日にまで影響してトイレに行きたくなってしょうがなくなったり、試験に集中できなくなったりします。
前日の夜はもちろん、当日の朝やお昼は、何も特別なものではなく平常通りのもので、脂っこくない消化のいい食事にしましょう。
また、その際は楽しい食事を心がけてくださいね。間違っても本人を煽ったり、からかったり、不安にさせたり怒らせたりしてけんかになるような食事をしないようにするのは言うまでもありません。
試験前日や当日に難しい勉強をハードに行うのはやめましょう。日常テストの一夜漬けではないのですから、前日に徹夜してどうにかなるものではありません。難しい問題をやって、解けないと不安になりますから、すでに行った問題の確認、復習を軽く行う程度にしてください。
また、試験日前日の夜はいつもよりも少しだけ早めに就寝するようにしましょう。この「少しだけ」というのがポイントです。「明日は大事な日だから早く寝なさい」と言ったところで、なかなか眠れるものでもありませんし、逆になかなか寝られないことで焦りやストレスになることもあります。
基本は「いつも通り」で、それより少しだけ早めに就寝できたらいいでしょう。ここは家族皆で協力して、本人の好きそうなテレビやゲームなどを夜遅くまで楽しむようなことはしないであげてくださいね。
3. 受験当日に実際よく起こる後悔談トップ5!
受験当日に後悔することは実際にけっこうあります。ここではよくある後悔談トップ5をご紹介します。当日になって後悔しないように、よく読んで対策しておきましょう。
よく塾仲間といっしょに受験会場に行く受験生親子がいますが、避けたほうが賢明です。
どちらかが待ち合わせ場所に時間になってもなかなか来ないという事態がよく起こります。不必要に待たされるのは当然ストレスになりますし、焦燥感を募らせ不安にもなります。
万が一遅れたほうがその学校に合格し、待っていたほうが不合格になったら、後々まで禍根を残し、友情にひびが入るようなことにもなりかねません。最初から友人や仲間とはいっしょに試験会場に行かないようにするに越したことはありません。
また親との待ち合わせも同様で、午前中の試験後に親となかなか会えず、午後の試験に遅れそうになるという話もよく聞きます。午前の試験疲れの上に、遅れそうになるという動揺が余計なストレスとなり、実力が発揮できなくなるということも容易に想像ができるでしょう。
午後入試がある場合は、午前の試験会場で、試験が終わったらどこで待ち合わせるか、はっきり決めておきましょう。その際は「入り口付近」などとあいまいに決めるのではなく、「正門の右側のあの銅像の横」などとはっきりと具体的に決めておくのがポイントです。
混雑する電車を避けようと、試験会場に車やタクシーで向かうご家庭がありますが、渋滞にはまり、到着が試験開始時刻ギリギリになって焦ったという話を毎年のように耳にします。
そういう場合の受験生本人の焦燥感は相当なもので、少なくとも1限目の試験は落ち着かず、本来の力が発揮できない可能性が高くなります。
事故渋滞などは予測できませんし、時間も読みにくいものです。また、雪の影響などで公共交通機関が止まったり遅れたりした場合には、学校側が何らかの特例措置を取ってくれることもありますが、車やタクシーでの個人的な遅れについては認められないことがほとんどです。
やはり試験会場へは、公共交通機関を利用するのが無難です。車やタクシーはなるべく避けましょう。
やはり後悔談として多いのが「忘れ物」です。毎年必ず「受験票」や「消しゴム」など、何かしら必要な携行品を忘れてしまう受験生がいます。
さすがに「受験票」を忘れる受験生は少ないですが、交通機関系のICカードや財布、スマホに時計、文具など、さまざまな忘れ物があります。試験そのものは受けられても、そのために焦ったり不安になったりすることはよくあります。
つまらないことで動揺し、点数に影響が出てはもったいないですから、忘れ物がないように事前にしっかり確認してから家を出ましょう。
③の忘れ物とは逆に、必要なものを何度も確認し、直前まで見直しができるようにと、今まで使っていた教材やノートをたくさんかばんに詰めて試験会場に向かう受験生もいます。
しかし、重いだけで、けっきょく教材などはほとんど見ることもなく、ただ疲れただけで「持っていき損だった」と聞きます。
当日の試験会場でバタバタしてもどうにもなりません。大らかな気持ちで余裕でいるほうがリラックスできますし、他の受験生からも「この人余裕だな」と思わせることで精神的に優位に立てるかもしれません。
当日に持っていく教材等は、サラッとおさらいできるくらいの最小限のものにし、荷物はできるだけ軽くするように心がけましょう。
冬の入試が寒いことは誰にでも想像つきますが、会場がどうなのかは行ってみないとわかりません。少し寒い会場もあれば、暖房がガンガンに効いてやや暑く感じる場合もあります。
寒いと思って厚着をしたら、暖房が直に当たる席で暑くて汗びっしょりになり、気持ち悪くて集中できなかったというケースもあります。また、漢字を含む文字の入った服を着てしまい、上着を着るように言われたものの、途中で暑くなって頭が回らなくなったという受験生もいました。
その一方で、風が通る廊下側の席で、寒さで手がかじかんで字が書きづらくなることもあります。そういう場合に備え、カイロを持参していくのもいいでしょう。
いずれにしても、当日は脱ぎ着しやすい無地の服装で行きましょう。
4. 受験前日と当日に親ができること~3大NGワード
受験前日と当日に親がやるべき2つのこと
前回の記事でもお伝えしましたが、受験直前期に親ができることはたった2つです。
①体調・スケジュール管理
②ポジティブワードと笑顔でメンタルサポート
度々お伝えしていますが、受験直前期に親ができることは上記2つに限ります。学習面に関することは塾や家庭教師の先生にお任せし、親はサポーター役に徹してあげてください。
栄養面や健康面でのサポート、スケジュール管理など、全面的にサポートしてあげましょう。
↓↓
(※詳しくは前回の記事「受験シーズン到来!親がするべきたった2つのこと~受験直前期によくあるイライラ」をご参照ください。)
とくに受験直前期に親が緊張したりイライラしたりしていると子どもにも伝わってしまいますので、にこやかに落ち着いた状態で接してあげるようにしてください。そして、1日1回は「頑張っているのはわかっているよ」「ちゃんと見ているからね」というようなことを笑顔で伝えてあげましょう。
前向きな言葉とやさしい笑顔でしっかりサポートしてあげることが、子どもはもちろん親自身にも無用なストレスの防止に繋がります。後悔することのないよう、意識して笑顔で過ごすようにしましょう。あともう一息ですよ!
親が受験前日や当日に言ってはいけない3大NGワード
親がよく言ってしまいがちなNGワードは、
・ がんばって!
・ どうだった?
・ 絶対合格だね!
上記の3ワードです。え?なぜNGなの?よく言う励ましの言葉じゃない?と思われるかもしれませんね。
試験前日や当日に、当たり前のようによく使われる言葉ですが、親は良かれと思っていても、実は受験生本人には辛く聞こえる場合が多い言葉です。
もう十分がんばっているのに、「がんばれ、がんばれ」と言われると、「もっとがんばらなきゃいけないのか」としんどく重く感じます。
いちいち試験が終わる度に「試験どうだった?」「できた?」などと聞かれるのも辛くなります。次の試験のモチベーションダウンにもなりますし、できたときは本人のほうから嬉しそうに言ってくるので、試験結果についてはこちらからは聞かず、本人が話し出すのを待ちましょう。
「絶対合格」は、とてもポジティブな言葉で、一見するといい言葉のようにも思いますが、「絶対合格しなければいけない」と無用な圧力を感じさせてしまう可能性があります。余計な力が入ってしまいますので、言わないほうが無難でしょう。
5. まとめ~中学受験は親子の受験
今回は中学受験で後悔しないために、試験前日と当日に注意すべきことやよくある後悔談、親のNGワードなどについてご紹介いたしました。
当日はできるだけ受験生本人の無用なストレスを排除して、晴れ晴れとした気持ちで入試に臨めるように家族で協力してあげてくださいね。
それもあと数日です。もう少しで受験から解放されます。昔から「中学受験は親子の受験」と言われています。親子で同じゴールに向かっているはずです。悔いのないよう最後まで走り切って下さいね。ゴールテープは目の前ですよ!
最後まで諦めないでください!
中学受験のプロが個人に合った受験学習を徹底指導!