関西圏2025年中学入試の変更点!変更する中学校は?変更点をまとめて解説

  • 2024.07.31
  • 受験情報

 

 

 

2025度関西圏の中学入試で、変更がある中学13校をご紹介。志望校選びにも影響すると思われますので、大きな改革から小さな変更まで、どの学校が何を変更するのかまとめて解説いたします。

 

 

CONTENTS:

 

1. 親和中学校<兵庫>

 

2. 神戸山手女子中学校<兵庫>

 

3. 開明中学校<大阪>

試験名称の変更

受験教室の変更

試験科目順序の変更

合格発表日時の変更

合格発表方法の変更

 

4. 関西大学中等部<大阪>

 

5. 大阪女学院中学校<大阪>

 

6. 大谷中学校<大阪>

 

7. 小林聖心女子学院中学校<兵庫>

募集人員の変更

試験回数の変更

試験時間と配点の変更

 

8. 初芝立命館中学校<大阪>

 

9. 立命館宇治中学校<京都>

試験日程の変更

募集人員内訳の変更

一般入試科目の変更

 

10.高槻中学校<大阪>

 

11. 清風南海中学校<大阪>

入試様式の変更

加点制度の変更

 

12. 大阪桐蔭中学校<大阪>

新コースの増設

募集人員の変更

入試形式の変更

 

13. 清風中学校<大阪>

①日程の変更

②評価判定の変更

③コースの変更

 

14. まとめ~夏のうちに決めたい志望校

 

 

1. 親和中学校<兵庫>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

2025年度中学受験変革の大きな目玉の一つになりそうなのが、兵庫の名門女子校「親和中」の共学部新設です。親和中は、兵庫の神戸女学院、神戸海星女子、甲南女子などと並ぶ名門女子中として古くから親しまれていましたが、2025年4月から女子中は残しながら「共学部」も併設されることになります。

 

これは、近年よくあるような男子校や女子校の共学化とは違い、女子中に共学部が併設されるという珍しいケースで、親和中が日本初です。

 

2024年度入試では、同じ神戸市の滝川中が男子校から共学化し、近郊の共学校、須磨学園の受験者減少に影響を及ぼしたとも言われています。来年度も、同じ神戸市内で男女共学の中学が増えることで、またどのような影響が出るのか注目されています。

 

 

2. 神戸山手女子中学校<兵庫>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

前述1の「親和中」と同じ神戸の「神戸山手女子中」は、2025年度より男女共学校に変わり、グローバル化します。「神戸山手女子中」は、神戸の街が見下ろせる立地も人気の歴史ある神戸の名門女子校でしたが、2025年度より共学になり、校名も「神戸山手グローバル中学校」に改称されます。

 

 

 

3. 開明中学校<大阪>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

大阪市の「開明中」は、設備の整ったきれいな校舎で人気の共学校です。開明中は、2025年度の入試で5点ほど変更点があります。

 

①試験名称の変更

開明中の入試は例年、統一入試日(2025年は1/18土曜日)の午前、2日目(1/19日曜日)午前、2日目午後、4日目(1/21火曜日)午前と、4回の入試が行われています。2025年度もこの4回の日程は変わりませんが、名称がこれまでの「1次前期・1次後期A・1次後期B・2次」から、「前期・中期A・中期B・後期」と名称のみ変更となります。

 

②受験教室の変更

開明中の入試は、男女別教室で行われていましたが、2025年度より混合となります。

 

③試験科目順序の変更

開明中の試験順序は、中期Bの試験が「国語」と「算数」と「理科または社会」の3科目入試ですが、試験時間の順が「国語」「理科または社会」「算数」の順から「国語」「算数」「理科または社会」の順に変わります。

 

④合格発表日時の変更

前期の合格発表の日時が変更になります。前期の合格発表は、3日目(月曜日)の12:00でしたが、2025年度より2日目(2025年は1/19日曜日)の19:30に変更となります。

⑤合格発表方法の変更

2025年度より合格発表の方法が変わります。これまでは校内掲示とWEBでの発表でしたが、次年度より校内掲示が無くなり、WEB上でのみの発表となります。

 

 

4. 関西大学中等部<大阪>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

大阪のJR高槻駅前の美しいキャンパスでも有名な「関西大学中等部」。2025年度入試の日程が一部変更になります。

 

関西大学中等部は前期・後期と2回の入試を行っています。これまで前期は統一入試日初日の午前、後期は3日目の午前でしたが、2025年度入試は、前期は同じ日程(2025年は1/18土曜日の午前)で、後期は1日前倒しの2日目(2025年は1/19日曜日)の午前に変更となります。

 

 

5. 大阪女学院中学校<大阪>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

 

大阪女学院中」は、創立140年の歴史あるキリスト教教育の女子校です。大阪女学院中の変更点は、2025年度よりA・B方式の入試形態が変わり、4科受験がなくなり3科受験のみとなります。

 

今年度までは出願時に4科か3科を選択し、4科受験の場合は国語、算数、理科、社会の合計点か国語、算数、理科の合計点×1.25か国語、算数、社会の合計点×1.25の3パターンのうち最高点を評価点として判定していました。

 

次年度入試からは国語、算数、理科の3科受験か国語、算数、社会の3科受験かのいずれかを選択して出願することになり、4科受験はなくなります。

 

https://www.osaka-jogakuin.ed.jp/

 

 

6. 大谷中学校<大阪>

 

 

画像:Wikipediaより

 

大阪の「大谷中」は、創立115年を迎える歴史ある女子校で、「特進コース」と「凛花コース」の他、「医進コース」もある進学校です。これまで1次のA入試には、4科型と3科型、大谷中の特徴でもあった「適性未来型入試」がありましたが、2025年度より「適性未来型入試」がなくなります。

 

統一入試日初日(2025年は1/18土曜日)の1次A入試は、通常の4科型・3科型の入試のみとなります。また、3日目(2025年は1/20月曜日)午前の2次入試の「凛花コース」は、2025年度より2科入試となります(※「医進コース」と「特進コース」は3科・4科入試)。

 

https://www.osk-ohtani.ed.jp/

 

 

 

7. 小林聖心女子学院中学校<兵庫>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

 

昨年創立100周年を迎えた兵庫県の伝統女子校小林聖心女子学院中」の変更点は、次の3点です。

 

①募集人員の変更

これまで内部進学を含み30名の募集でしたが、次年度以降は内部進学を含み120名の募集となります。2025年度は内部進学者が60名ほど見込まれているため、約60名の募集となります(※2026年度以降も内部進学者は60名前後と思われます)。

 

②試験回数の変更

これまで小林聖心女子学院中の試験回数は、統一入試日初日午前のA日程と2日目午前のB日程の2回でしたが、2025年度より統一入試日初日(2025年は1/18土曜日)午前のA日程、同一日午後のB日程、2日目(2025年は1/19日曜日)午前のC日程3回となります。

 

※受験回数は2回から3回に増えますが、実際受験できるのは2回までとなります。A日程とB日程の重複受験はできません。したがって、A日程、B日程、C日程の3回受験はできません。A日程とC日程、またはB日程とC日程の2回受験は可能です。

 

③試験時間と配点の変更

これまで国語と算数の試験は、60分120点満点の試験でしたが、2025年度より50分100点満点の試験となります。また、A日程の英語の試験はリスニングのみの25分50点満点で、英語の面接はなくなります。

 

https://www.oby-sacred-heart.ed.jp/

 

 

 

8. 初芝立命館中学校<大阪>

 

 

 

大阪府堺市の「初芝立命館中」は、立命館大学や立命館アジア太平洋大学への推薦制度がある「立命館コース」が人気の中高一貫校です。

 

初芝立命館中は、2025年4月より学校名が改称されます。これまで初芝立命館中を運営してきた学校法人大阪初芝学園が、「学校法人利晶学園」と名称変更することに伴い、学校名も「利晶学園大阪立命館中」に改称します。同じ学校法人の「初芝富田林中」と和歌山の「初芝橋本中」は改称されない予定です。

 

 

https://www.hatsushiba.ed.jp/ritsumeikan/

 

 

 

 

9. 立命館宇治中学校<京都>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

 

京都府宇治市にある「立命館宇治中」は、広い敷地ときれいな校舎で人気の立命館系列校です。立命館宇治中も3点の変更があります。

 

①試験日程の変更

立命館宇治中は、これまで統一入試日初日午前のA日程と3日目午前のB日程と2回の入試が行われていました。2025年度より、B日程が2日目(2025年は1/19日曜日)の午前に変わります。

 

②募集人員内訳の変更

立命館宇治中の募集人員は180名ですが、通常の国内入試140名と外国籍や帰国生のための国際入試40名の募集が、2025年度より国内入試145名、国際入試35名とその内訳に若干の変更があります。

 

③一般入試科目の変更

これまで立命館宇治中の一般入試には、面接試験がありましたが、2025年度よりICコースの一般入試(内申型を含むA日程・B日程)は、面接試験が廃止となります(※ICコースの推薦入試、IPコース、国際入試は従来通り面接があります)。

 

その他推薦入試の内容にも変更がありますので、詳細は直接立命館宇治中のホームページからご確認ください。

 

https://www.ritsumei.ac.jp/uji/

 

 

 

10.高槻中学校<大阪>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

医学部進学実績も豊富な大阪の難関共学校として知られる「高槻中」。高槻中の変更点は、出願期間です。入試の日程や教科などに変わりはありませんが、出願期間が短くなるので注意が必要です。昨年の出願期間は12/5~1/5と年末から年始にかけてという他校でもよくある出願期間でしたが、2025年度は12/5~12/26年内で締め切られます。

 

上に兄や姉がいて高槻中を受験した場合、来年度同じように年始までに出願すればと考えていると出願できなくなってしまいます。受験に向けて頑張ってきたのに、受験できなくなってしまうことがないよう、出願期間は再度確認しておくようにしましょう。

 

https://www.takatsuki.ed.jp/

 

 

 

11. 清風南海中学校<大阪>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

南大阪の難関共学校清風南海中」の2025年度の主な変更は次の2点です。

 

①入試様式の変更

これまで清風南海中の入試は、3種類行われていました。英語検定資格に対し加点のある「SG入試」と統一入試日2日目の「A入試」、4日目の「B入試」の3種類です。

 

2025年度から「SG入試」はなくなり、統一入試日2日目 (2025年は1/19日曜日) 午前は「A入試」のみとなり、4日目(2025年は1/21火曜日)午前の「B入試」との2種類になりました(※英語検定資格による加点は縮小され「A入試」の専願受験に導入されるようになります)。

 

②加点制度の変更

2025年度より「A入試」は、合格すれば必ず入学するという確約で出願する「専願受験」の場合、10点が加点されて判定されるようになります。この専願受験に限り、①の英語検定資格による加点制度も適用となります。

 

これまでは「SG入試」で、英検2級が35点、準1級以上が50点の加算点でしたが、2025年度からは、2級で10点準1級以上で20点の加算となり、英語資格による加点は縮小されるようになります。

 

また、専願併願問わず「A入試」を受験し、「スーパー特進コース」の合格基準点に達しなかった受験者が「B入試」を受験する場合は、「B入試」の成績に10点が加算されて判定されるようになります。

 

https://www.seifunankai.ac.jp/

 

 

12. 大阪桐蔭中学校<大阪>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

 

文武両道で知られる「大阪桐蔭中」は、2025年度より新しいコースが増えることに伴い、募集人数が変わり、一部入試形式も変わります。

 

①新コースの増設

これまでの「英数選抜コース」と「英数コース」に加え、2025年度より東大、京大、医学部などに特化した「プロシードコース」が新設されます。

 

②募集人員の変更

それに伴い、今年度までの募集人員は、「英数選抜コース」90名と「英数コース」135名の計225名でしたが、2025年度より「プロシードコース」35名、「英数選抜コース」105名、「英数コース」70名の計210名の募集となります。全体としては、募集人員が減少することになります。

 

③入試形式の変更

大阪桐蔭中の入試は、統一入試日初日(2025年は1/18土曜日)午後の前期入試と2日目 (2025年は1/19日曜日)午後の後期入試2回行われ、4教科受験か3教科受験か選択できます。

 

これまで3教科受験の場合は国語・算数・理科の3教科のみで、社会を選択することはできませんでしたが、2025年度は「国語・算数・理科」か「国語・算数・社会」のどちらかを選ぶことができるようになり、受験生にとっては選択肢が増えることになります。

 

 

13. 清風中学校<大阪>

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

大阪市内で人気の男子校清風中」は、仏教教育の中高一貫校です。清風中の入試は4回行われますが、大きな変更が3点あります。

 

①日程の変更

清風中の入試は、これまで統一入試日初日午前の「前期試験」と同日午後の「前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験」、3日目午前の「後期チャレンジ選抜試験」、4日目午前の「プレミアム最終選抜・国際コース選抜試験」の4回行われていました。

 

4日目の午後に行われていた「プレミアム最終選抜試験」の日程が、2025年度より3日目(2025年は1/20月曜日)の午後(後期チャレンジ選抜試験と同日の午後)に変わります。また、試験科目も今年度までは国語と算数と理科または社会の3教科でしたが、2025年度は国語と算数の2教科になります。

 

②評価判定の変更

統一入試日初日の「前期試験」と3日目午前の「後期チャレンジ選抜試験」は、これまで4教科受験か3教科受験かを出願時に選択し、4科受験の場合は国語・算数・理科・社会の4科の合計または国語・算数・理科の合計点×1.25の高い方の点数で判定されていました。

 

2025年度より国語・算数・社会の合計点×1.25というパターンも判定されるようになり、3パターンのうち最も高い得点で判定されるようになります。3科受験は国語・算数・理科の3科のみで国語・算数・社会の3科受験はありません。

 

③コースの変更

長期海外留学などを見据えた「国際6か年コース」の募集が2025年度よりなくなります。コース自体がなくなるのではなく、清風に入学後に希望者を募り特定の成績に達していればこのコースに変更できるようになります。これまで同様に、対象者は清風入学者の中では最も高い学力を要する一部の生徒になりそうです。

 

 

14. まとめ~夏のうちに決めたい志望校

 

 

 

 

今回は、近畿圏の2025年度中学入試について、13校の主な変更点をご紹介しました。小6の受験生にとって、夏はとても大事な期間です。そろそろ志望校を決める時期でもあります。2025年度の関西の統一入試日初日は、2025年1月18日の土曜日です。ここから3~4日間、どう受験するのか絞っていくことになります。

 

今回は入試に変更がある13校のご紹介でしたが、次年度入試に向けて多くの学校が細かい変更を公表していますし、今後も変更する学校が出てくるかもしれません

 

興味のある学校については、積極的に細かく確認することが大切です。特に今回の関西大学中等部や立命館宇治中のように、「入試日程の変更」がある場合には、併願校の選択にも大きく関わってくるので注意が必要です。

 

詳細は随時それぞれの学校のホームページで確認するようにして、親子で第一志望校や併願校を真剣に選ぶようにしましょう。できれば夏のうちに決めたいところです。早めに志望校を絞ることができれば、それだけ早く対策することができます。

 

志望校選びに悩んだら、無理をせず一度中学受験のプロにご相談ください。お子さまにとって最善な学校学習法をいっしょに見つけていきましょう!

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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