間もなく入試本番、本格的な受験シーズンを迎えますが、中学受験を考える小学4年生、小学5年生にとっても大事な時期。進学塾に通塾しているから安心ではありません。小学4、5年生の家庭でのフォローについて詳しくお伝えします!
CONTENTS:
入試前後(12月~2月)に小学4、5年生のモチベーションがアップする理由
1.小学4、5年生の現状チェック!このままでだいじょうぶ?
冬は受験生のみならず小学4、5年生にも大事な時期
中学受験のために、4年生または5年生から塾通いというご家庭も多いかと思いますが、大手塾に入塾できたからだいじょうぶと安心しきってはいないでしょうか。
冬は受験シーズンで、小6の受験生はたいへん大事な時期となりますが、実は小学4年生、5年生にとっても大事な時期なのです。
とくに再来年中学受験を考えている現小学5年生にとっては、これまで他人事だった「受験」がいよいよ自分の番になるわけです。まずは今の状況がどういう状態なのか、客観的に見直してみましょう。
現状をチェック!
中学受験を予定している小学4、5年生のご家庭で、以下のような状況はないでしょうか。当てはまるものにすべてチェックを入れてみてくださいね。
□ 通塾しているだけで安心している
□ 家ではまったく学習していない
□ テストを見せない
□ テスト等の間違い直しをやっていない
□ 塾の宿題をきちんとやっているか不安
□ ケアレスミスがなくならない
□ 塾に通っているのに成績が伸びない
□ 得意科目と不得意科目の差が激しい
上記に1つでもチェックが入っていたら、来春の受験に向け、何かしらの対策を講じる必要があります。ましてや複数チェックが入っている場合には、これまでのやり方を見直し、早々に対策を打ったほうがいいでしょう。
それでは上記の何がいけないのか、具体的に見ていきましょう。
2. 通塾だけでは不十分!?何がいけないの?
通塾させて放置は危険!
「有名塾に通塾させているから安心」と思っている親御さまが多いのですが、ただ通わせているだけでは安心できません。何となく塾の流れに身を任せているだけで、テストなどの間違い直しもせず、宿題もきちんとこなしているかわからないままになってはいないでしょうか。
塾のカリキュラムをただ受講しているだけになっていると、成績が伸びないばかりか後々取り返しがつかないことになりかねません。
家での学習も重要
塾にきちんと通っているのだから、家でまで学習しなくてもいいと考えるご家庭もあるようですが、それは問題です。少なくとも、テストの間違い直し、塾で出された宿題をきちんとやっているかの確認はするようにしましょう。
テストを見せない・直しをやらない
とくに点数が悪いときにやりがちですが、返ってきたテストを隠し、だいぶ後になってからまとまって見つかるようなことがよくあります。悪いときにこそ間違い直しすることが重要です。お子さまのカバンに昔のテストが詰まったままになっていないか確認してみましょう。
宿題をやっているかどうかわからない
塾にもよりますが、大量の宿題が出ると、楽をして答えだけを書き写して提出している子どももいます。それでは何の意味もないので、時には宿題の問題をきちんと解いているのか見てあげてください。
ケアレスミスがなくならない・成績が伸びない
宿題やテストの間違い直し、苦手科目のフォローなど、家でもきちんと学習管理をする必要があります。それができないと、いつまでも同じミスを繰り返し、成績が伸びなくなるのもある意味当然ともいえます。
得意科目と不得意科目の差が激しい
得意科目と不得意科目の差が激しい場合も要注意です。得意科目はよくできるので、学習も楽しく塾の授業も理解できるので宿題もスラスラこなせます。一方、不得意科目は授業の半分も理解できず、宿題もわからないのでやらず、ますます苦手になってどんどんついていけなくなるという悪循環。これは早い段階で修正しないと、取り返しのつかないことになります。
せっかく通塾させているのですから、その効果を最大限に活かすよう、宿題や間違い直し、苦手科目のフォローアップなど、最低限必要なことだけは家でもきちんと行うようにさせましょう。
3. 小学4、5年生も今がチャンス!モチベUPの絶好機
小6の受験生は小学4、5年生のヒーロー
いうまでもなく、小6の受験生は受験本番が迫ってくるとピリピリし始めます。小学4、5年生にとって、そんなお兄さんお姉さんは、特に知り合いでなくてもなんとなく目に入ってきて、急に大人びた凛々しい顔立ちに見え、一種の憧れを抱きます。
そして漠然と「自分も来年はああなるんだな」と感じます。やがて先輩たちの合格ニュースも耳に入ってきます。あるいは貼りだされた「〇〇中学合格」の文字を見ることになります。「よく見かけていたあの人、〇〇中に合格したんだ。すごいな」などと思い、敬慕の念を抱くでしょう。
中学受験生はまだ10歳ほどの子どもです。憧れの感情は高校受験生や大学受験生よりも大きく、テレビやYouTubeなどのヒーローやアイドルに憧れる気持ちに近いかもしれません。そして「自分もああなりたい」「すごいと思われたい」という願望を抱きます。この「願望」が学習に向けての大きなモチベーションとなるのです。
入試前後(12月~2月)に小学4、5年生のモチベーションがアップする理由
年が明けるとすぐに中学入試があり、多くの塾で2月から新年度がスタートします。現小5年生は先輩とバトンタッチし、いよいよ受験生となるわけですが、学年が変わったとはいえ、仲間の顔ぶれも変わらず、あまり自覚もないでしょう。
これからの1年間、気持ちも上がったり下がったり、やる気になったり失せたりいろいろです。そのような中、気持ちが引き締まるタイミングや時期が何度かあり、その最初の一つが現小6の先輩たちの入試前後(12月~2月)となります。
入試前の何となくそわそわした雰囲気や入試直前の緊迫感、入試が終わって悲喜交々の報告をする先輩塾生たちの姿を目にすることで、憧れを抱いたり、来年、再来年の自分の姿と重ね合わせたりします。これが現小学4、5年生にとって大きなモチベーションとなります。
もちろん、この時のモチベーションが1年間、2年間とずっと続くことは難しく、上がったり下がったりするものですが、この入試の雰囲気を体験しておくことがとても大事です。この時の記憶が、モチベーションが下がった時にそれ以上下がることを止めてくれる可能性が高いからです。
4. 今すぐ確認したい3つのチェック事項
12月~2月の受験期は、小学4、5年生にとってもせっかく受験に対するモチベーションが上がっているのですから、この時期を無駄にしたくありません。こういう時にこそ、現在の学習状況を見直しておきましょう。
3つのチェック
次の3つのことが家庭できちんとできているか、再度細かくチェックしてみましょう。
① 宿題ができているか
⇒本人が「ちゃんとやっている」と言っても、答えを見ながら何となく形だけ仕上げていないかどうかチェックしましょう。
②返却されたテストの間違い直しをしているか
⇒復習テストや模試などテストを受けるだけ受けてそのままになっていないか、カバンやリュックなどに入ったままで、テストが溜まったままになっていないかチェックしてみましょう。
③苦手単元の取りこぼしはないか
⇒基礎ができていない単元があるのにそのままにしていないか、あるいはその把握すらできていないということはないか確認しましょう。
チェックする際の注意点
前述①~③を再度チェックしてみる際には注意点があります。
・モチベーションが下がっている時には行わない
これまでの学習見直し作業のような本人に負荷がかかることは、モチベーションが下がっている時に行うと、最も反発し嫌がります。自分の手抜きがばれて怒られるかもしれないと思うからです。
そういう意味でも、先輩の入試時期である12~2月は、モチベーションもテンションも上がっているので、チェック(見直し)しやすいチャンスの時です。
・感情は抑えて冷静に
前述②のテスト直しチェックの際に、だいぶ前に返却されたテストなどがまとめて出て来るかもしれません。そこで「なんでこんなのが今ごろ出てくるの」などと怒ってしまいそうになりますが、ぐっと我慢してください。
怒るとまた隠してしまうので、逆効果です。誰にでもよくあることですので、いろいろ言いたくもなりますが、寛容になることが今後のためです。むしろ今わかって良かったと喜びましょう。入試直前になって山のような赤点テストが出てきたらもう手が付けられません。
・チャンスの時期を逃さないで!
年が明けて学年が上がると、学習内容はさらに難しくなっていきます。これまでテストの間違い直しをしないで、理解できていない単元もそのままにしていたら、ますます理解できなくなり、成績もどんどん下がってしまいます。
それによって受験のモチベーションも下がり、いわゆる「負のスパイラル」にはまってしまうことになります。実際、受験直前の現小6の生徒が「えっ、今さらこんなこともわからないの?」というような質問をしてくることも珍しくありません。
モチベーションが上がっている期間はそれほど多くありません。3つのチェックをする時期も限られています。その貴重な時期を逃さないように、これまでの学習状況を見返してみることが大切です。
5. 小学4、5年生にとって今が大事なもう一つの理由
中学受験を考えるのなら、大手進学塾に通塾しているだけでは不十分で、塾学習の補足として家庭での学習も必須だということはおわかりいただけたと思います。そこで、自分たちでは限界があると、多くのご家庭が塾のフォローとして家庭教師を依頼しています。
家庭教師は、一般に1~2月に依頼するのがベストだと言われています。その理由は1~2月に中学受験が終わり、受験生を指導していた人気講師の手が空く絶好のチャンス期間となるからです。
特に高い実績のある人気講師のスケジュールは、通常ほとんど埋まっていて空いていません。そのような講師でも、受験が終わったこの時期なら、比較的スケジュールも押さえやすく、予約しておくことも可能になります。
特に来年小6の受験生になる生徒は、実は今がライバルに差をつける大きなチャンスです。夏休みを過ぎて本格的に受験モードに突入してから、苦手単元の取りこぼしに気がつき、それを取り戻そうとしても、手遅れになってしまう場合が多いからです。
予約しやすい年明けのうちに自分にとって最良の家庭教師に現状をチェックしてもらい、今のうちにテコ入れをしておくことが賢明な策だといえます。何事も後手に回るよりも先手必勝です。
最良の家庭教師とは、次の3点を兼ね備えている講師です。決して学歴だけがすべてではありません。
①志望校に対する指導実績が豊富
②通塾している塾の指導法を熟知している
③子ども本人との相性が良い
すべての条件が揃う講師はそうたくさんはいません。特に経験豊富で指導力も高い人気講師に出会うのはなかなか難しいものです。
受験が終わった時期のみ、そのような人気講師にも空きが出ます。既に「受験が終わったらうちの子をお願いします」と予約を入れるご家庭もあります。早い者勝ちなところもあるので、まずは無料体験授業などで相性を確かめてみるだけでも、早めに申し込みすることをお勧めいたします。
6. まとめ~後悔しないために今できること
今回は中学受験を考えている現小学4、5年生を持つ親御さまに、受験シーズンは受験生だけでなく、小学4、5年生にとっても大事な時期で、現況のチェックと家庭学習の必要性、家庭教師を依頼するのにも最適な時期だということをお伝えしました。
受験をまだ自分のこととして考えにくい小学4、5年生本人は、悪い現状には目を背けがちで、たとえテストが悪い点数だったとしてもなかったことにしてしまう傾向にあります。それをいかに早く見返し正せるかで、受験を有利に進めていけるかどうかが決まります。
繰り返しになりますが、受験本番シーズンは、小6の受験生と同じくらい現小学4、5年生にとっても大事な時期です。「あの時しっかりテコ入れをしておけばよかった」と後悔しないよう、この機会にしっかりチェックするようにしましょう。
最後に、『メリーに首ったけ』や『チャーリーズ・エンジェル』などで知られるアメリカの女優、キャメロン・ディアス(Cameron Diaz)さんの名言をご紹介します。
“Your regrets aren’t what you did, but what you didn’t do. So I take every opportunity.”
「後悔とはやってしまったことにするものじゃなくて、やらなかったことにするもの。 だから私はチャンスがきたら必ずトライするわ」
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