中学受験生の年末年始の過ごし方!入試まで学校を休ませる?休ませない?

  • 2024.12.11
  • 受験情報

 

 

今年も残すところあとわずか。いよいよ受験シーズンに突入です!中学受験生年末年始の過ごし方、体調管理のポイント学校を休むか否かなど、入試本番までどう過ごすかについてお伝えします。

 

 

CONTENTS:

 

1. 受験生の年末年始!家族の協力も必須

受験生にはクリスマスも正月もない!

家族全員で受験生に配慮を!

 

2. 受験生のための冬の健康管理~元気をキープする3つのポイント

徹底した感染症対策

運動とケガのリスク

生活管理(食事+睡眠)

 

3. 学校を休ませる3つのメリット

メリットその1 受験勉強に専念できる

メリットその2 感染予防など健康面を優先

メリットその3 周囲の煩わしさを回避

 

4. 学校を休ませることによる3つのデメリット

デメリットその1 本人が後ろめたさを感じると逆効果

デメリットその2 学校や近所などの体裁に注意

デメリットその3 残り少ない小学校生活の思い出が減る

 

5.まとめ~親は最高の伴走者!

中学受験生の年末年始

親の役割は最良の伴走者

 

 

1. 受験生の年末年始!家族の協力も必須

 

 

 

 

受験生にはクリスマスも正月もない!

 

年末が近づくと、街中がクリスマスや正月飾りなどできらびやかになり、楽しげな雰囲気が漂ってきます。残念ながら、すぐそこに入試を控えた受験生にとって、イベントや行事を楽しんでいる余裕はありません。本人もよくわかっていると思いますので、この期に及んで不平不満を言うこともないでしょう。

 

 

家族全員で受験生に配慮を!

 

受験生がいるご家庭でも、他にお子さまがいると、やはりクリスマスや正月は何かしらイベント的なことをするでしょう。もちろん、絶対にダメというわけではありませんが、受験生には配慮が必要です。

 

受験生のラストスパートの大事な勉強時間を割いてしまったり、集中力を切らせたりするような楽しみ方は避けてください。親御さまも受験生が勉強している間はたとえ休日でもだらける姿を見せないように、仕事や家事、読書をするなど、受験生の勉強の妨げにならないよう、見本となる行動を心がけましょう。

 

間違っても、受験生本人だけがもくもくと勉強し、他の家族が思いきり年末年始を楽しむようなことだけは避けてあげてください。今がいちばん大切な時ですので、やはり受験生を第一に考えてあげてほしいです。

 

 

2. 受験生のための冬の健康管理~元気をキープする3つのポイント

 

 

 

 

受験生のご家庭が今一番大事にしなければならないことは、「健康管理」です。具体的にやっていただきたい健康管理3つのポイントをご紹介します。

 

 

① 徹底した感染症対策

 

ついこの前まで、新型コロナウイルス感染症が大流行し、人々の感染予防に対する意識が高い時期が長く続きました。今ではすっかりその意識も薄れ、マスクをする人もかなり減りました。

 

しかし、受験生は今一度この時のことを思い出し、感染予防対策を徹底しましょう。具体的には以下の通りです。

 

● 手洗い

手を洗うことは、あらゆる感染症予防の基本中の基本です。とにかくこまめに手を洗いましょう。またその際は保湿ケアも大事になります。皮膚の乾燥からウイルスや細菌が付着しやすくなると言われていますので、手荒れを防ぐためにも、手洗い後は保湿クリームなどでしっかりケアすることも怠らないようにしましょう。

 

● うがい

最近では、「口腔ケア」が感染症予防に有効だと言われています。手洗いと同様に、うがいや歯磨きも怠らないようにしましょう。マウスウォッシュを使うとより高い効果が期待できるとも言われています。

 

● マスク

完全に予防することは難しいとはいえ、やはりマスクにはそれなりの効果が期待できます。とくに人がたくさん集まるような場所ではなるべくマスクを着用するようにしましょう。

 

またマスク着用は、家族みなで協力してあげてください。親御さまも忘年会など何かと出かける機会も多くなると思いますが、リスクの高そうな飲み会には参加しない、または短時間にする、どうしてもという場合はマスクをするなど、大切なお子さまのためにぜひご協力をお願いします。

 

● 自宅環境を整える

多くの時間を過ごす自宅の環境を整えることも大切です。適温適湿な環境の維持が必要です。風邪をひかせてはいけないと過剰に室温を上げたり、乾燥したカラカラな部屋にいたりすると体調を崩しやすくなるので注意が必要です。

 

 

② 運動とケガのリスク

 

 

机に向かって猛勉強しているこの時期、あまりにカラダを動かさないと血液の循環が悪くなり、気温の低さもあってカラダの動きが鈍り、ケガをしやすくなります。この時期に大きなケガをすると致命的です。気分転換ストレス解消にもなるので、時には近所をウォーキングしたりストレッチをしたりするなど、軽くカラダを動かすよう意識しましょう。

 

 

③ 生活管理(食事+睡眠)

 

免疫力を高めるためには、規則正しい生活栄養バランスの良い食事良質な睡眠が欠かせません。

 

● 食事

食事は特にビタミンCを多く含む食品や、免疫細胞の活性化に必要なビタミンDが豊富な魚介類、きのこ類などがおすすめです。

 

また、ヨーグルトや納豆などの発酵食品も腸内環境を整え、免疫力を強化すると言われていますので、積極的に摂るようにしましょう。気温が低い日には、温かい飲み物などで体の内側から温めるのもおすすめです。

 

● 規則正しい生活と睡眠

生活のリズムが不規則だと免疫力が低下し、あらゆる疾病に罹患しやすくなります。規則正しい朝型の生活にリズムを整え、日によって起床や就寝時間があまり変わらないよう注意しましょう。

 

生活のリズムを整えるには、質の高い睡眠がとても大事です。勉強を優先するあまり、睡眠時間を削るようなことはやめましょう。睡眠不足だと成績に悪影響を及ぼすという研究結果もあるほどです。また、眠る前にスマホやPCなどブルーライトの影響を受けると眠りが浅くなるため、寝る前にはできるだけ使用を控えさせましょう。

 

 

3. 学校を休ませる3つのメリット

 

 

 

 

年末年始の過ごし方として、中学入試まで学校を休ませるべきか否かという質問をよく受けます。本人の意志や周囲の環境にもよりますので、どちらが正解ということもありませんが、休むか休まないかにはそれぞれメリットとデメリットがあります。まずは休ませるメリットを見ていきましょう。

 

入試まで学校を休む受験生は毎年多く見られます。そのメリットは主に次の3つです。

 

 

メリットその1 受験勉強に専念できる

 

当たり前ですが、一般の小学校では受験のための学習は行いません。毎日1時間目から6時間目まで学校で過ごす時間は長時間に及びます。その時間をすべて受験勉強に費やすことができれば、志望校対策などかなり充実した受験勉強ができるでしょう。

 

 

メリットその2 感染予防など健康面を優先

 

この時期にいちばん怖いのが、感染症やケガなどによる体調不良です。学校のようにたくさんの人が集まる場所に行かせたくないと考える親御さまも多いでしょう。とくにこれから受験をする生徒とそうでない生徒では感染症やケガなどに対する意識もぜんぜん違います。少しでもリスクを減らしたいと思うのも当然だと言えます。

 

 

メリットその3 周囲の煩わしさを回避

 

年末年始はイベントが多いので、受験生とそうでない生徒との間で、緊張度合の差が大きくなります。「もうすぐ入試」と緊張度の高い受験生にとっては、「クリスマスだ正月だ」と楽しさいっぱいの友人たちを見て、羨ましさを感じるかもしれません。

 

場合によってはクリスマスなどの楽しそうな遊びの誘いがあるかもしれませんので、きっぱり断るのも辛いことでしょう。周囲に流されたり、悲しい思いをさせたり、煩わしい思いをさせないためにも、中学受験という同じ目標を持った仲間と接するほうが安心ですし、メリットも大きいといえるでしょう。

 

 

4. 学校を休ませることによる3つのデメリット

 

 

 

中学受験のために学校を休ませることで、デメリットになることもあります。それは主に次の3つです。

 

 

デメリットその1 本人が後ろめたさを感じると逆効果

 

親は良かれと思って子どもに学校を休ませても、本人が学校に行きたがっているのならモチベーションも下がり逆効果になるので学校に行かせたほうがいいでしょう。

 

学校を休むことに少なからず罪悪感のような後ろめたさを感じたり、とくにクラスでお楽しみ会のような何かイベントなどを行う場合、休むことによる疎外感孤独感を覚えたりする場合もあります。

 

「みんなと話が合わなくなるかも」「仲間外れになったらどうしよう」などと気に病むようなら、学校を休んで塾に行かせても、気になって勉強に集中できないでしょうから意味がありません。休ませる前に必ず本人の意志を確認しましょう。

 

 

デメリットその2 学校や近所などの体裁に注意

 

学校を休むのであれば、当然学校にその連絡を入れます。その際、中学受験を理由に休むことをよしとしない学校もあります。また、同じ学校でも先生によって考え方が違う場合もあります。「学校を休んでまで受験勉強するのはどうかと思うぞ」などとはっきり言う先生もおられます。

 

また、学校を休んで塾で勉強をする場合、昼頃に家を出るので、近所の人や友人の親御さまなどと出会う可能性もあります。「あそこの家、学校を休ませてまで塾に行かせて中学受験するんだって。」などと陰口を言う人もいないとはいえません。

 

誰に何を言われても、何も気にすることはないと思えるのならそれでいいのですが、学校の先生や近所の人に気まずいと感じたり、ストレスに思ったりするようなら、普通に通学させたほうがいいでしょう。

 

 

デメリットその3 残り少ない小学校生活の思い出が減る

 

小学6年生の受験生にとって、この年末年始は小学校最後の年末年始でもあります。仲のいい友人や仲間とのかけがえのない最後の思い出づくりの機会が学校を休むことによって奪われてしまうことになります。

 

「これまでしっかり準備してきたので、数週間休んだところであまり影響もない、受験勉強は夜の塾だけで十分」というのなら、普通に学校に行かせたほうがいいでしょう。そういう生徒は周囲に惑わされることなく、むしろ優位に立って誇りにすら感じるくらいなので、いいメリハリにもなり、学校に行くほうが却ってモチベーションが上がるということもあります。

 

 

5.まとめ~親は最高の伴走者!

 

 

 

 

中学受験生の年末年始

 

今回は中学受験生の年末年始の過ごし方についてお伝えしました。とくに学校を休むか否か賛否両論ありますし、よく質問されるので、そのメリット・デメリットを詳しくご紹介しました。

 

何が正解ということもありませんし、休むのも入試本番だけなのか、入試前の数日~数週間なのかさまざまです。大切なことは、本人の考えをしっかり聞いて、家族でよく話し合ってどうするか決めるようにしましょう。

 

 

親の役割は最良の伴走者

 

最後に、受験生の親の年末年始の役割は、最良の伴走者に徹することです。伴走者とは、競技者ではなく、監督やコーチでもありません。主役の競技者に寄り添って、最後まで安全に走れるようサポートしながら、横でいっしょに走る人です。

 

技術的なアドバイスをするのではなく、「ここに段差があるから気をつけて」など、安全に走り切れるようサポートする役目です。この「縁の下の力持ち」的な役割に徹することが、受験生のモチベーションを高め、志望校合格へと繋がります。

 

何より親御さまも自身の体調管理を怠ることなく、受験生本人と共に万全の体調で受験日当日を迎えられるよう、日々意識してお過ごしください。

 

受験直前期は誰でも不安や焦りを感じやすく、体調も崩しやすい時期です。受験に関するお悩みがあれば、抱え込まずにプロにご相談ください。きっといい解決策が見つかりますよ!

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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