【最新版】洛南高等学校附属中合格への道!2025年入試からみる2026年の対策

  • 2025.03.22
  • 受験情報

 

 

 

2025年の中学入試から、今回は洛南高等学校附属中について振り返ります。今年度の受験データを細かく分析各科目の傾向やポイント、2026年の対策等について徹底解説いたします!

 

 

CONTENTS:

 

1. 洛南高等学校附属中2025年入試の特徴

 

2. 2025年洛南高附中の入試データ

 

3. 地域別、出願者数・合格者数

 

4. 洛南高附中志願者の受験パターン

 

5. 大手進学塾別合格者数

 

6. 科目別平均点

 

7. 洛南高附中、科目別の傾向と対策

国語

算数

理科

社会

 

8. まとめ~洛南高附中合格への道~

 

 

1. 洛南高等学校附属中2025年入試の特徴

 

洛南高附中は国語・算数・理科の3教科、または国語・算数・理科・社会の4教科受験のどちらかを選ぶことができます。他校によくあるような、4教科受験の場合の際に3教科の点数と比較していい方を評価点としてくれるアラカルト方式はありません

 

試験時間は国語が60分、算数が70分、理科と社会はそれぞれ45分です。3教科の場合は、国語と算数がそれぞれ150 点、理科が100点の計400 点満点ですが、4教科の場合は、理科と社会を各50点と換算して3教科と同様に400点満点で評価されます。合格判定に3教科、4教科の区別は行っていません。

 

受験日は東大寺学園中と同様に統一受験日から3日目(今年は1月20日)で、統一試験日初日と2日目に灘中甲陽学院中を受験した受験生の併願校として東大寺学園中と二分しています。

 

 

2. 2025年洛南高附中の入試データ

 

(前年比)

志願者数

受験者数

合格者数

実質倍率

男子627名(-16)

女子304名(+33)

合計 931名(+17)

男子528名(-13)

女子290名 (+33)

合計 818名(+20)

男子182名(-13)

女子 99名(+4)

合計 281名(-9)

男子2.90(+0.13)

女子2.93(-0.22)

合計 2.91(+0.16

 

 

2025年の洛南高附中入試の受験者は男子がやや減少し、女子は大きく増加しました。昨年の男子受験者がここ数年で最も多かったので、今年はやや落ち着いた印象です。女子の受験者数は過去15年間で最も多くなりました。

 

男女合計で受験者数は増加し、合格者数は逆に減少したので、実質倍率は上がり、受験生にとっては狭き門となりました。

 

 

3. 地域別、出願者数・合格者数

 

2025年洛南高附中入試で府県別合格者数が多い順に並べたものが下の表です。

 

※( )内は昨年比 <人>

 

志願者数

合格者数

大阪府

298+4

97+1

兵庫県

236-26

69-19

京都府

226+18

60-7

滋賀県

62+11

24+10

奈良県

35+2

8+1

その他

74+8

23+5

 

 

地域別の志願者、合格者は大阪府が2年連続で志願者数・合格者数ともに増加、逆に兵庫県2年連続で減少しています。2023年は志願者数・合格者数ともに兵庫県がトップでしたが、今年は1位の大阪府との差が大きくなり、3位の地元京都府に迫られています。

 

ここ数年、大阪と京都の志願者数は増加傾向で、昨年大きく減った滋賀県が今年は志願者数・合格者数ともに10名以上伸ばしています。

 

 

4. 洛南高附中志願者の受験パターン

 

洛南高附中志願者の受験日程パターンを表したものが下記の表です。

 

前受け校

・愛光(愛媛)・北嶺(北海道)・岡山白陵(岡山)

1日目

1/18(土)

2日目

1/19(日)

3日目以降

1/20(月)~

<午前>
・灘(兵庫)

・甲陽学院(兵庫)

・洛星(京都)

・大阪星光学院(大阪)

・四天王寺(大阪)

・高槻(大阪)

<午後>

・東山(京都)

・明星(大阪)

・帝塚山(奈良)

・金蘭千里(大阪)

・大谷(大阪)

<午前>
・灘(兵庫)

・甲陽学院(兵庫)

・東山(京都)

・明星(大阪)

・帝塚山(奈良)

・清風南海(大阪)

・京都女子(京都)

・立命館(京都)

<午後>

・西大和学園(奈良)

・高槻(大阪)

・洛南高附(京都)

 

【4日目以降(1/16~)】

・清風(大阪)

・清風南海(大阪)

・洛星(京都)

・大阪桐蔭(大阪)

・開明(大阪)

 

 

洛南高附中の受験日は、統一入試日から3日目(今年は1月20日)です。併願パターンは男子と女子で大きく変わります。

 

【男子】

 

男子であれば統一入試日前の前受け受験として、愛光北嶺岡山白陵などを受験。統一入試日初日と2日目に2日間入試の甲陽学院に挑戦する受験生も毎年います。

 

手堅く受験するなら、初日の午前に洛星大阪星光高槻、午後に東山明星帝塚山金蘭千里などを受験し、2日目の午前に東山明星帝塚山、午後に西大和または高槻を受験して3日目の本命洛南高附を受験します。4日目以降は清風清風南海洛星などが多いようです。

 

【女子】

 

女子は、統一入試日までに愛光岡山白陵などを前受け受験し、統一入試日初日の午前に四天王寺または高槻、午後に帝塚山金蘭千里などを受験します。

 

2日目の午前は、帝塚山、清風南海、京都女子などで、午後は西大和または高槻といったパターンが多いようです。3日目は本命の洛南高附で、4日目以降は清風南海大阪桐蔭開明などになります。

 

 

 

5. 大手進学塾別合格者数

 

関西大手進学塾の洛南高附中の2025年度合格者数は多い順に下記の通りでした。

 

(前年比)<人>

浜学園

希学園

馬渕教室

日能研

成基学園

144(±0)

63(+3)

40(+5)

30(-6)

18(-13)

進学館

能開センター

京進

第一ゼミナール

SAPIX

11(+1)

9(-1)

7(-3)

2(±0)

1(-5)

 

 

今年は合格者数が少し減りましたので、どこの塾でも合格者数は減少傾向となりました。今年も浜学園100名を大きく超える合格者を出し、トップをキープ。さすがの貫禄で安定感があります。

 

昨年4年ぶりに合格者数が増加に転じ、今年も期待された地元京都の成基学園の合格者数は、再び大きく減少することになりました。

 

 

6. 科目別平均点

 

洛南高附中は受験者平均点を算出していないため、合格者平均点最高点、最低点を3科受験者と4科受験者に分けてご紹介します。

                           (前年比)<点>

 

合格者平均

合格者最高点

合格者最低点

国語(3科)

101.5(+14.6)

135(+10)

73(+32)

国語(4科)

107.3(+14.7)

算数(3科)

91.7(-2.1)

144(±0)

42(-3)

算数(4科)

78.8(-4.0)

理科(3科)

59.2(-7.1)

90(-4)

37(+2)

理科(4科)

50.5(-12.1)

社   会

76.0(+3.2)

96(±0)

62(+4)

合計(3科)

252.4(+5.5)

353(+20)

専願199 併願250

合計(4科)

249.7(+6.4)

※国語、算数は各150点、理科100点の400点満点(4教科の理科、社会は各50点換算)

 

 

洛南高附中の2025年入試は、昨年に比べ国語が大きく易化し、全体として昨年よりやや易化したものの、例年と比較すると今年も難度の高い試験となりました。

 

上記表を見ても分かるように、国語で大きく易化したものの、算数と理科は難度がたいへん高かった昨年よりもさらに難度が上がり、極めて難しい試験となりました。

 

 

7. 洛南高附中、科目別の傾向と対策

 

今年度の洛南高附中入試を参考に、教科ごとの傾向と対策をご紹介します!

 

 

◆国語

 

 

 

 

【試験時間・配点と構成】

 

60分150点満点の試験で、今年も例年通りの大問3題構成でした。大問は物語文、随筆文論説文長文読解問題3題だったのも例年通りです。漢字や知識問題の単問はなく、大問の中の小問に漢字や慣用句、外来語などが知識問題として出題されています。

 

記述解答は各大問に1~2問。今年も20字~70字までのさまざまな文字数の記述が4題出題されました。

 

問題用紙はB5の冊子形式で、今年は20ページと昨年より4ページ少なく、本文も問題文も文字数が減少しました。

 

 

【難易度】

 

洛南高附中の2025年国語入試は、昨年たいへん難度の高い試験で、その反動か今年は大きく易化しました。問題用紙のページ数も全体の文章量も減ったことや、漢字を含めた知識問題も例年に比べ平易だったことなどが要因と思われます。例年と比較しても易しい試験でした。

 

 

【傾向と対策】

 

今年の国語入試は、大問3題とも洛南高附中受験生にとっては読みやすい文章だったかと思われます。過去問を解く際には、難度の高かった2023年、2022年の分も参考にして難しいめの文章にも慣れておきましょう。

 

60分という試験時間はオーソドックスですが、洛南高附中の国語はやや小問数が多いのが特徴です。今年も60問弱の出題がありました。その中には記述解答なども含まれるので、知識問題で時間をかけずに解き進め、記述を含めた読解問題に時間を使えるように時間配分を考えて進める必要があります。

 

今年は問題冊子が昨年より4ページ減り、読む文字数も減りましたが、いつまた増えるかわかりません。多い場合にも対応できるように、文字数の多かった年度の過去問で読書スピードをつけておきましょう。

 

知識問題は大問の中で小問として出題されます。過去問問題集などで時間を計りながら解き進め方などの対策をしっかりしておきましょう。

 

 

 

◆算数

 

 

 

 

【試験時間・配点と構成】

 

70分150点満点の試験で、今年は大問7題小問25問構成。昨年より大問数が1問減りましたが、全体の小問数は変わらず、概ね例年並みのボリュームでした。

 

問題用紙はB5の冊子形式の14ページですが、片面は計算用紙として使えるように白紙になっていてページ数ほどの威圧感はありません。解答用紙は別にあり、解き方を書くスペースはなく、解答のみを書く解答形式です。

 

解答のみなので当然部分点はありません。いくら解き方が正しくても、計算ミスなどで答えが合わなければ一点にもなりませんケアレスミスの許されない試験です。

 

 

【難易度】

 

洛南高附属中2025年算数入試は、難度の高かった昨年をさらに上回るたいへん難度の高い試験でした。昨年「過去10年で最も難度の高い試験」とお伝えしましたが、今年はそれをも越える高難度となりました。

 

3科受験の場合、灘や甲陽学院志望者の併願受験者も多いため、特に3科受験者の算数の合格者平均点が高くなるのですが、今年は3科の合格者平均点でさえも150点満点で91.7点と、得点率61.1%という低さでした。いかに難度が高かったのかがわかります。

 

 

【傾向と対策】

 

70という試験時間は、他校に比べやや長めですが、問題数が多く高難度なので、時間は足りないくらいだと思っていたほうがいいでしょう。

 

今年も大問1、大問2、大問3は洛南高附中受験者にとっては比較的易しい問題でしたので、後半にいかに時間を残せるかがカギとなりました。

 

大問1の計算問題は、塾などで何度も教わった「計算の工夫」が必須で、それができないと時間ばかりかかって後半に時間が足りなくなります。さまざまな計算問題にも慣れておくようにしましょう。大問1での失点は致命傷になります。

 

計算問題の他に、「平面図形」「立体図形」「場合の数・数論」の単元が頻出で、文章題では「食塩水の濃度」も頻出しています。今年も大問2と大問3で食塩水の問題が出題されました。

 

今年は出題単元にやや偏りがありましたが、毎年さまざまな単元から出題されています。苦手単元のないように幅広く学習しておきましょう。

 

今年もたいへん難度の高い試験でしたので、難問だと思ったら飛ばして後回しにするなど、問題の取捨選択ができるかどうかも合否を分けるポイントになります。どれが難問でどれが易問なのか見分けられるよう、日々多くの問題演習を重ねておく必要があります。過去問などを含め多くの問題に取り組んでおきましょう。

 

 

洛南高附中の算数は部分点が見込めないため、小さなケアレスミスが命取りとなります。ケアレスミスの対処法としては、以前掲載しました当ブログの「3.算数でよくあるケアレスミスとその対処法」でご紹介していますのでご参照ください。

           ↓↓

『得点アップにつながる答案用紙の書き方!ケアレスミスをしやすいタイプと対処法

 

 

 

◆理科

 

 

 

 

【試験時間・配点と構成】

 

45分100点満点の試験で、今年も例年通り大問5題構成でした。大問1と大問2が生物、大問3が化学、大問4が地学、大問5が物理分野という出題順も例年通りでした。

 

問題用紙は他教科と同様にB5冊子形式で、今年は15ページとやや少なめでした。昨年は17ページで、例年16~18ページ程度です。

 

 

【難易度】

 

洛南高附中2025年理科入試は、難度の高い難しい試験でした。昨年、一昨年と例年並みかやや易しめの試験が続いていましたが、今年は大きく難化しました。

 

灘中や甲陽学院中志願者の併願受験者の多い3科受験生の合格者平均でも59.2点6割を下回り、4科受験生の合格者平均にいたっては50.5点ほぼ5割でした。算数同様にいかに難度が高かったのかがわかります。

 

 

【傾向と対策】

 

最難関中学の理科入試は、物理と化学分野に偏りがあることが多いのですが、洛南高附中は生物分野に偏る傾向があります。全問題数の約半分が計算問題で、とくに今年は計算がやや多めでした。

 

例年、大問5は今年もそうでしたが、物理分野の「てこ」の単元から出題されることが多く、難度が高い傾向にあります。洛南高附中を受験するのであれば、「てこ」の単元をしっかり対策しておきましょう。

 

基本的に洛南高附中の理科の試験は、最後の物理の難問に時間をどれだけ残せるかが重要になります。大問1~大問4までは難度の高い計算問題ばかりでなく、知識問題も多く出題されています。そこで時間をかけずに解き進めていけるように、過去問などで時間配分を含めしっかり対策しておきましょう。

 

 

 

◆社会

 

 

 

 

【試験時間・配点と構成】

 

洛南高附中社会入試は、例年45分100点満点の試験です。問題用紙は他教科同様にB5の冊子形式で、今年は29ページでした。29ページというと、ボリュームがあるように感じますが、2024年や2023年は35ページ構成でしたので、今年はむしろ問題文の文字数が大きく減って読みやすくなりました。

 

それでも「29ページもあるのか」とうんざりするかもしれませんが、問題用紙を開けると社会科らしく図や表、画像なども多いので、ページ数や見た目の冊子の分厚さに圧倒されることもないでしょう。

 

 

【難易度】

 

洛南高附中2025年社会入試は、合格者平均点が76.0点と昨年よりも易化し、例年と比べても易しい試験でした。直近10年の合格者平均点は73.96点で、年度による大きなばらつきはありません。

 

 

【傾向と対策】

 

歴史地理公民の各分野から概ね均等に出題されます。他校では歴史や地理分野に偏った出題が多い傾向にありますが、洛南高附中はやや公民分野の出題が多いのも特徴の1つといえます。今年は歴史と公民分野が易しく、地理分野がやや難しい試験でした。

 

社会は比較的点数が取りやすく、50点満点で換算されるので、さほど差がつく教科ではありませんが、合格を勝ち取るためには大事な科目です。4科受験をするなら、社会を苦手科目にしないようしっかりと取り組みましょう。

 

毎年、1問~2問記述解答させる問題が出題されています。それほど難しい問題ではありませんが、過去問などで短文記述対策もしておくといいでしょう。

 

公民分野では日本国憲法の条文問題が頻出しています。また、今年もSDGs災害対策基本法など時事問題も出題されました。日ごろから政治や外交、文化、環境などに興味を持ち、新聞やニュースなどをよく見るようにしましょう。

 

食事の時間に、家族で最近話題となったニュースの会話をするだけでも、ちょっとした試験対策になるのでおすすめです。

 

 

8. まとめ~洛南高附中合格への道~

 

 

 

洛南高附中は、日本最古の私立学校綜藝種智院」を起源に持つ、洛南高等学校の附属中学で、毎年東京大学や京都大学、医学部など最難関大学にも多数進学している京都の名門共学校として有名です。学業はもちろん、スポーツもトップクラスの英才教育校で人気が高く、最難関中学校と位置付けられています。

 

総合進学セミナーには洛南高附中に特化して指導できる講師も多く在籍しています。毎年のように洛南高附中志望の受験生を指導しているため、入試傾向にも精通しています。お子さま1人ひとりの現状を踏まえ、入試までの限られた時間を無駄のない効率的な指導で合格を目指します

 

洛南高附中受験はもちろん、併願校の選定など、中学受験に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

洛南高附中対策ならお任せください!
講師の質はどこにも負けません!安心して任せられる

プロ家庭教師の無料体験授業はコチラ

 

管理栄養士
浅田ゆうき先生

先生の写真
先生のプロフィール