理想的な指導環境

  • 2016.11.25
  • プロ教師日記

指導先の親御さんが、「先生のおかげで成績が上がりました」や「先生のお力で成績を上げて下さい」とおっしゃる事があります。お気持ちはよく分かりますし、また光栄でもあるのですが、実のところ、我々家庭教師が直接お子さんの成績を上げているわけではありません。言うまでもありませんが、テストを受けるのは子どもですし、勉強するかしないかは、子ども自身が決めることです。

では、教師はいったい何をしているのでしょうか?
問題を分かりやすく解説するのはもちろんですが、"子どもをやる気にさせる事"が、最も大切な仕事の一つであると私は考えています。
今回お話したいことは、生徒さんと家庭教師の理想的な関係についてです。

私が思うに、教師に教わった事をスッと頭に入れられるかどうかは、生徒さんが教師を信頼、尊敬しているか否かによるという事です。
教師を信頼していれば、叱られた時でもその内容を受け入れて次に生かす事が出来ますが、そうでなければ、単純な話、教師を嫌いになり、以降嫌いな人の言う事は受け付けなくなります
また教師のことを尊敬していると、素直にどんどん教えを吸収し、さらに「先生に一目置かれたい」と自主的に勉強するようになります。
信頼や尊敬は、すべきと言われてする事ではなく、教師の振る舞いや能力によって、生徒の心に自然に湧き上がるようでなければいけません。

ただ、親御さんと生徒さんに心掛けて頂きたいのは、教師の事を軽く見たり、友達のような"なあなあ"の関係にはならないように、という事です。
先日テレビで、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手が、テニススクール生の前にサプライズで登場し、軽く手ほどきをするという企画がありました。スクール生達は歓喜すると同時に、錦織選手の一言一言を聞き漏らすまいと真剣な眼差しでアドバイスを聞き、中には感動のあまり泣き出す子もいました。
これぞ正に理想的な指導環境です。私も"感動を与えられる教師"になれるよう、日々精進していこうと思っています。


◆算数科 前田敏孝◆

  • 保護者説明会
  • 無料体験授業

管理栄養士
浅田ゆうき先生

先生の写真
先生のプロフィール