エネルギーをかける

  • 2015.09.01
  • プロ教師日記
中学受験においての具体的な勉強方法やテクニックは、本屋に行けばそれについて書かれた本が数多く並んでいます。ですから私は、主に子どもの心理面について書いてきました。
長年プロの家庭教師としてご家庭の中に一歩踏み込んできたからこそ、つくづく実感する事があります。それは、子どもの心をきちんと理解し、親御さんが自分の感情を上手くコントロールする...すなわち心理的に勉強の環境を整えると、子どもの成績は飛躍的に伸びるという事です。
1年間に渡ってそのノウハウをお伝えしてきましたが、最後にお伝えしたいのは、子どもに「エネルギーをかける」ということです。
 
花は、種の時から水を与えられて、日の光を浴び、栄養を得る事で、芽を出し、やがて花を咲かせます。
手をかけるほどに、立派で美しい花を咲かせる事でしょう。
子どもも同じです。親御さんがエネルギーをかけて愛情を注ぐ事で、それを栄養にして子どもは成長し、ゆくゆくはその子なりの美しい花を咲かせるのです。
 
勉強面において、成績が上がって子どもを褒めている時は良いのですが、もちろんそんな時ばかりではありません。
親御さんも人間ですから、時には子どもに辛く当ってしまう事もあるでしょう。
そして冷静になってから自己嫌悪に陥ることも...。
 
でも安心して下さい。それもまた愛情の一つなのです。
よく言われる事ですが、「愛情」の反対は「憎しみ」ではありません。「無関心」なのです。
子どもにとって一番辛いのは、親が自分に無関心である事。
子どもへの愛情こそがエネルギー源であり、エネルギーをかけて叱られるならば、それは子どもにとって、やはり栄養となり得るのです。
 
花に水を与えなければ枯れてしまいます。
子どもの成績という芽がなかなか伸びなくても、決して諦めないで下さい。
すぐには結果が出なくても、きっと花開く時がきます。
それが中学受験の前か後か、高校、大学の時かは分かりません。
 
私が過去に担当していた生徒さんで、6年生の秋ごろにようやく花が開いて、そこからみるみる成績が上がった子がいます。
当初目標にしていた学校の2〜3ランクも上の学校に合格しました。
これも親御さんが信じて諦めずエネルギーをかけ続けたからだと思います。
 
我々家庭教師にとって、そんな親御さんの愛情を子どもに気付かせてあげるのは、勉強指導に勝るとも劣らない大切な役目だと考えています。
どうぞ、お子さんにありったけのエネルギーをかけて、大切に育ててあげて下さい。
いつか、素敵な花が咲く事でしょう!
 
 
 
◆算数科 前田敏孝◆
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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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