成績の伸びる子とはどんな子か?

  • 2015.10.04
  • プロ教師日記
さて、今回のテーマはズバリ、"成績の伸びる子とは?"です。
私が指導で初めて子どもを見る時に、「この子はすぐに伸びそうだな」、または「この子は伸びるのに時間がかかりそうだな」と思う事があります。
この違いは何なのでしょうか?
 
成績が伸びる子についてよく言われるのが、"素直な子"や"人(先生)の話をきちんと聞ける子"などが挙げられます。
しかし私は、それらは"あれば良い"程度にしか考えていません。
一番大切なのは、"自分で考えて動ける"事だと思います。
 
素直なだけでは言われた通りにしか考えられませんし、人の話をきちんと聞けるだけでは、インプットは得意でもアウトプットが上手いとは限りません。
これらは、指導する側にとっては教えやすい子なので正当化されがちですが、成績の伸びやすさと必ずしも一緒には出来ないでしょう。
 
受験勉強において、最終的には決められた試験時間を有効に使いながら、どの問題から手を付けてどれを後回しにするかなど、すべて自分で判断しながら点を積み重ねなければなりません。多少頑固でも、強い意志と判断力は、試験という孤独な闘いにおいて、大変な武器となり得るのです。
 
自分で考えるという土台の整っている子には、どんどん"テクニック"を教えれば良いでしょう。
対して、まだ自分で考える力が不足している子には、まずは"考え方"を教えていくのが正しいと思います。
自分で考えられない子に、目先の点数を上げるためにテクニック漬けにするのは、いずれ必ず破綻しますので要注意です。
初めは時間がかかりますが、想像力や論理的な思考力を鍛えて、自分で物事を考えられるようにしましょう。
 
私の場合、子どもにまず自由に考えてもらいながら問題を解かせます。
そして、どのように考えたのかを聞きます。
論理的で正しければOKですし、そうでなければ修正していけば良いのです。決して型にはめようとしないでください。
子どもの考えようとする姿勢を尊重しつつ、出来ていないところを修正していくのです。
自分の頭で考える習慣が身に付き、思考力がしっかりしてきたら、いくらでもテクニックを教えられます。
教わったテクニックの理屈をきちんと理解出来るため、使い方や使い所も、あっという間に習得する事でしょう。
 
今後はこれまでとは違った形のコラムも考えていますので、お楽しみ頂ければ幸いです。
どうぞ、またしばらくお付き合い下さい。
 
 
 
◆算数科 前田敏孝◆
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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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