中学入試で合格するための、お子様やご家族の理想のメンタルについて、今月と来月二回に分けてお伝えしたいと思います。
 

今回お伝えしたいのは、理想のメンタルを保つには、最初の"決断"がとても重要であるという事です。

受験勉強には様々な困難があります。学習する内容の難しさ、長期間にわたるモチベーションの維持など、数え出したらきりがありません。

それらの困難に直面する時、大なり小なり様々な決断を迫られる事がありますが、まず最初にすべき決断は、「決してあきらめない！」という事です。

確固たる決断をしてしっかりと腹をくくる事により、強く安定したメンタルがもたらされます。そしてどんな困難が待ち構えていても、必ず乗り越えられるでしょう。
 

「何度もくじけそうになりましたが、家族の支えがあって無事に合格することができました。」と聞く事がよくあります。

これは子どもと家族が、きちんと最初の決断が出来ていたからです。この最初の決断をするかしないかで、すでに勝負はついていると言っても過言ではありません。

決断が出来ていない子どもと家庭では、困難と直面する度に、その困難がいつも"やめる理由"になってしまうのです。
 

中学受験は子どもにとってはとても厳しいものです。よほど精神力の強い子でない限り、一人ではなかなか乗り越えられるものではありません。

そこで家族のサポートが必要になります。子どもがあきらめそうになった時には、親があきらめない姿を見せてあげてください。

「頑張って」と口で応援するよりも、親があきらめない姿を見せてあげる方がはるかに効果があります。例えば、子どものために授業の要点をまとめたノートを作ったり、苦手な単元の問題を集めた難問集を作るのも良いですし、あえてこれと言った行動を取らずとも、いちいちブレない態度を見せるだけでも効果的です。
 

塾では新学年が始まる2月。理想のメンタルのため、まずは「決してあきらめない」と決断し、受験勉強に備えましょう。

次回は、どのようにして困難を乗り越えていくかについてお話したいと思います。

 

◆算数科　前田敏孝◆