2019年の中学受験もそろそろ終わりを迎えようとしています。第一志望に合格された生徒さんはもちろん、そうでない生徒さんにとっても、この春から中学校入学という新しい環境に胸をふくらませているのではないでしょうか。
毎年この時期、「入学まで何をしたらいいのか」というご質問をよくいただきます。そこで、「合格後から入学までの有益な過ごし方~5つのポイント」をご紹介します!
CONTENTS:
1.小学校の思い出づくり
2.勉強グセをキープする!
3.英語体力をつけよう!
4.小さな目標本を読もう!
5.目標を立てよう!
6.まとめ
1.小学校の思い出づくり
受験が終わり、いよいよ6年間通った小学校も間もなく卒業となります。小学生でいられる時間もあとわずか。この貴重な時間を悔いなく過ごせるよう、1分1秒をムダにしないようにすることをおすすめします。今のこの時間は二度と戻ってはきませんので、今しかできないこと、これまで受験勉強でできなかったことをぜひ体験しておいてください。
できれば、これまで部屋にこもりがちだったと思うので、思いきり外でカラダを動かすような体験が今後の体力づくりのためにもいいでしょう。
同級生のみなで公園に行って鬼ごっこやフリスビーなどをするのもよし、そういった遊びも今しかできない経験ですから、ぜひこの機会に小学校最後の思い出をたくさん作ってくださいね。
2.勉強グセをキープする!
受験が終われば解放感で思いきりはじけたくなるのが心情でしょう。それでもここまで毎日勉強するクセがついていたのに、それをまたゼロに戻してしまうのはとても残念でもったいないことです。中学受験はゴールでありません。合格した日からまたスタートなのです。少なくとも同じ学校に入学するライバルたちは、1学期の最初の定期試験に向け、もうスタートを切っていると考えた方が無難でしょう。
「1」でお伝えしように、今にしかできない小学校の思い出づくりをするのはとても大事なことですが、それをしながらでも5分でも10分でも勉強する習慣をなくさないことも同じくらい大切です。一度ゼロに戻ってしまうとまた習慣づけることはとてもたいへんになってしまいますので、勉強グセがついている今だからキープし続けることが重要です。
3.英語体力をつけよう!
それでは具体的に何を勉強したらよいのでしょうか。新しい学校の教材が事前にもらえるようであれば、教科書を見て先取り学習もいいでしょう。教材がない場合は英語や数学などの市販の問題集をパラパラとやってみてもいいと思います。塾や家庭教師等でも中学の先取り学習を行っていますので、利用するのも1つの手かと思います。
最もおすすめしたいのは、やはり「英語」です。たいていの学校は英語学習をまったくしていない生徒にも分かるようにきちんと最初から丁寧に授業してくれると思いますので、それほど心配する必要はありません。それでも、この時期数カ月の間に英語学習をした生徒とそうでない生徒ではやはり差ができます。特に「耳慣れ」しておくのはとても大切で、「基礎英語」などラジオでもテレビでも良いので、とにかく毎日聞くようにしてください。CDを聞き流すだけでも効果があります。毎日欠かさず、10分でも5分でもよいので英語を聴く習慣をつけましょう。
4.本を読もう!
これまで一生懸命に受験勉強に励んできた受験生にとっては、入学までのこの時期こそ、やっとゆっくりと本を読める唯一の期間といっても過言ではありません。この期間を利用しない手はありませんので、ぜひ1冊でも多くの本を読んでください。
好きな作家の小説はもちろん、本屋や図書館に行って、どんな本があるのかいろいろ見て回るのがいいでしょう。興味のある本があったら手にとって、パラパラと中をみてください。この時期、お祝いなどで「図書カード」をもらうこともあるかと思います。せっかくなので、いろいろな本にチャレンジするなど利用してみてくださいね。
5.目標を立てよう!
これまで「中学受験」という大きな目標を持って頑張ってきた受験生。その1つの目標が達成されたことで、急に意欲が低下してしまう、いわゆる「バーンアウト症候群」のような症状になってしまう場合があります。
先に述べたように中学受験はゴールではないので、次の目標に向けて、早めに準備をするのもそのようなリスク回避一つの手段とし有効かと思います。
例えば最初の定期テストで、「全体の1/3(1/2)以内に入る」「〇位以内に入る」など、学校のレベルやお子さまの状況に合わせて、あまり無理のない、それでいてちょっと高いくらいの目標を立ててあげると、案外やる気になったりするものです。本人のプレッシャーにならない、モチベーションを上げる程度の目標をぜひいっしょに立ててあげてくださいね。
6.まとめ
「中学受験」が終わり、思いきりはめを外したくなるこの時期。たくさん遊ぶのはいいですが、勉強グセだけはなくさないように、しっかりと次の準備(心と体と頭の準備)をしたいところです。そして春には胸をはって中学校の門をくぐれるよう、ぜひこの時期の貴重な時間をご家族みんなで大切にお過ごしくださいね。