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大学別合格対策(医学部)

聖マリアンナ医科大学

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入試の傾向

本学は、医学学習で基礎となる数学や理科はもちろんのこと、英語の習得に力を入れています。英語学習における表現力や語彙力の習得については、一定以上のレベルが求められていることを押さえておいてください。
また、2次試験となる小論文試験では、文章の読解力・表現力、論理的思考力を評価して人物評価につなげることを重視しているので、その点の準備も怠らないようにしておきましょう。

各科目の入試の傾向と対策

外国語
試験時間・点数配分 試験時間:90分  満点:100点
【傾向】 実践的な英語力の育成に力を入れているだけに、入試においても英語を重視する傾向が大きいといえます。速読の正確さや、単語・熟語に豊富な知識を備えていることが前提となった問題設計が特徴です。
大問4~5題での出題ですが、記述での解答が増える傾向にあり、時間的にかなり厳しい問題構成です。長文の難易度もやや高めに設定されており、記述式での解答にも時間を要することになります。長文読解問題は科学系の内容が多く、医学に関するものも見受けられるため、出題傾向に近い問題集を探すことが重要です。
2人の簡単な応答による会話文の選択問題が出題されます。難易度としては高くはありませんが、口語表現に慣れておく必要があります。読解問題は和訳、英訳、内容説明、文法問題は空欄補充や誤文訂正、同意表現などが出題されますが、毎年傾向が変わるのが特徴です。
【対策】 問題数は4~5題程度ですが、短文完成は必出ですので、必ず演習と対策を講じましょう。短文完成は文法・語法のほか、コロケーションやイディオムなども演習し、語句整序や誤り指摘なども対策しておいてください。
難度の高い長文読解で求められるのは、和訳力以上に要約力です。長い文章の要点を即座に読み取り意味を理解するためには、過去問の演習を繰り返すことです。説明問題が問われている問題集などにも取り組んでみましょう。文法問題は基本的な文法を身につければ対応できるはずです。問題集を徹底的に攻略してください。
いずれの学習においても、記述することに慣れておく必要があります。曖昧な記憶では記述の解答にミスが生じますので、英文で説明する練習を繰り返すようにしましょう。そして、本校の対策としてのポイントは、長文の読解に最も学習時間を費やすことです。
数学
試験時間・点数配分 試験時間:90分  満点:100点
【傾向】 難易度は標準レベルが中心の入試典型問題がほとんどですが、一部計算に時間を要するものや、解法を考えさせるものも含まれます。大問4題を90分で解くことを考えると、かなり厳しいタイムスケジュールといえるでしょう。
ほぼ毎年出題されるのが、微分積分や数列、ベクトルです。最重要分野である微分積分は、典型的な問題であっても計算力が必要となるレベルのものが散見します。また、数列・漸化式も頻出分野です。基本的な知識を組み合わせた複合問題が多く、処理に手間がかかります。ほか、ベクトルや確率と整数などからも毎年出題されています。
入試標準レベルの典型問題のなかに上位国公立大学レベルの上級問題が含まれます。多くは記述式で、関数の概形の作図や証明問題などです。今後は複素数平面やデータ分析からの出題が増えていく可能性も考えられます。
【対策】 入試標準レベルの問題を素早くかつ正確に解く計算力が必要不可欠といえるでしょう。教科書傍用問題集を解き、教科書レベルの基本知識と計算力をしっかりと身に付けましょう。教科書の内容を完全にマスターし、公式や定型問題の解法を演習してみることです。また、計算練習用の問題集で計算トレーニングを重ねながらスピードを上げることも大切です。
入試標準問題集での演習は、模範解答を見ながらでもよいので定型解法が定着するように繰り返しおこなってください。演習を重ねていくなかで、数列、ベクトル、微分積分のブラッシュアップが必要です。最終的には上位国公立大学レベルまで上げる必要がありますが、記述での答案を正しく作成できなければなりません。時間を短縮していくことも含め、たっぷりの時間を費やして学習しましょう。自信が持てる段階になったら、過去問演習での仕上げです。
物理
試験時間・点数配分 2科目 試験時間:150分  満点:200点
【傾向】 大問5題での出題で、小問集合が1題あり空欄補充。ほかは各分野を網羅する構成での大問です。数式での解答、具体的な数値計算、定性的な分析など多様な問題構成で、出題形式は記述式と穴埋めの併用です。グラフを中心とした作図や、解答の過程も書かされますので、準備が必要でしょう。
具体的には、力学、熱力学、電磁気学を中心に、波動や原子も出題されています。数値計算やグラフを書かされる問題なども出て、時間的に厳しく余裕で解けるとは言えません。知識問題が多く、公式の導出問題も出題されますが、誘導が多いのでその流れを利用するとよいでしょう。複数の要素から問題が成立しているため、どの公式を適用すればよいかに迷う場面も多いはずです。
小問集合では毎年用語が出題されるのが特徴。それ以外は通常の問題形式を採用し、全分野から網羅的な出題を目指していることがうかがえます。
【対策】 教科書で扱われている内容を正確に理解しましょう。現象や語句の定義をきちんと覚え、公式の導出が確実にできるようにしてください。現象とグラフ、グラフと式の関係も問題によっては重要なポイントです。公式の導出過程では、物理現象を理解しつつ問題を解くという学習を繰り返します。最初は模範解答を見てもよいのでとにかく回数を重ね、最終的に自分で導出ができるようにしましょう。
知識問題が多く出ることから、基礎的な点で抜け落ちやすい知識が出題されます。教科書の内容と図録などで全体を網羅できるようにしておきましょう。問題を見た瞬間にどのような解法を使うのかがすぐに浮かぶまで、演習を積み重ねてください。
最後は過去問演習です。入試本番を想定した時間配分や問題の解き方、解答の記述の仕方など、実戦力がどの程度身に付いたかを確認します。
生物
試験時間・点数配分 2科目 試験時間:150分  満点:200点
【傾向】 16年度以降の設問数は、大問3題での構成が続いています。2科目150分は、比較的長い試験時間といえますが、知識問題と計算問題に加え、論述問題や描図問題なども出題され、さほど余裕は感じられないでしょう。
多様な形式での出題が特徴で、論述問題が6問出た年もあり、時間のかかる問題が多めです。典型的問題はもとより、実験考察問題も解く回数を重ねておいたほうがよいでしょう。また、標準レベルの問題集で知識問題や描図問題への対策を講じ、基本的な内容についての漏れがないようにしておいてください。
問題量の多さから、素早く正確に処理することが求められています。また、複数の分野による融合問題が出るのも特徴です。これまで、細胞や発生、遺伝、同化異化、体内環境、進化などが頻出分野でしたが、代謝や恒常性、生殖が加わり、広範囲を網羅する内容です。
【対策】 計算問題や実験考察など、いずれも簡潔にまとめることが求められます。語句の説明文も2行以内、実験考察に関しても3行以内での解答を要求される問題が多いのが特徴。基本的に実験考察も内容は教科書に載っているものがほとんどですので、まず、教科書や傍用問題集に載っている内容をよく読むことです。
生態系に関する問題が頻出するようになっており、グラフを用いた意味説明や、語句の比較などが出題されます。指定語句を使った説明文や一般的な実験内容を短文でまとめる訓練をしておきましょう。指定語句を入れていないと得点されないため、注意が必要です。
また、記述問題の多い問題集を演習するようにし、標準的な実験問題や図表に関する記述は、繰り返し書いて覚えるようにしておきましょう。過去問、国立大学等の入試問題を解いて仕上げをしてください。  
化学
試験時間・点数配分 2科目 試験時間:150分  満点:200点
【傾向】 大問数は毎年4~5題で推移していますが、知識問題が多いため、問題の量は多くはありません。また、難易度の高い問題は少ないものの、天然有機分野からの出題が多く、論述問題が毎年必ず出題されるといった特徴があります。論述問題では、基本的な用語と現象が起こる理由について問われていますので、その説明を書けるようにしておかなくてはいけません。
頻出の有機化学分野は、教科書に書いてある知識を活用した問題がほとんどです。糖類やアミノ酸などの天然有機関連が多くなっていますが、構造決定の問題が出題されることもあります。理論化学分野は、原子の構造と化学結合に関連した基本用語が頻出。論述での解答ですから、書けなければ得点になりません。無機化学分野から出題されることもありますので、標準的な問題を一通り解いて書けるようにする必要があるでしょう。
【対策】 典型的問題の設問の傾向に慣れて、安易なミスをしないように解いていくことが大切です。特に量的に多い天然有機の知識は万全に身に付け、記述の対策をしっかりと行いましょう。
参考書を活用し、教科書の単元ごとに理解を深めて問題集を解くという学習を繰り返してください。小数や指数・対数などの化学式の計算には、計算用の問題集を用意しましょう。
受験での定番問題といえるものが散見します。学習の際に、それらの解法を理解して覚えることです。教科書に載っていない知識の補充には、辞書のように使える参考書が利用しやすいでしょう。参考書と問題集がセットになっているようなものを使うのも効果的な学習です。教科書傍用問題集でよいのですが、発展問題まで解ききるようにしましょう。過去問演習では、正確に解くことを意識して力を試してください。

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